航空券を予約して座席指定をしようとしたら「あれ?」全然自分好みの席が空いてない。。。そんな経験を誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。
大抵の人はその際に、本当に好みの席は取れないけど空いてる中でも”マシ”な席を予約して当日を迎えるパターンな気がしています。
でもちょっと待ってください。それは大きく損をしています。好みの席の座席指定を諦めないでください!
コツさえ知っていれば誰でもまだ座席確保できる可能性があるんです。当ページの内容をチェックして座席指定を勝ち取りましょう!
※2019年5月29日購入分からANA国際線は事前座席指定が場所によって有料化となりました。詳細は「【改悪】ANA国際線エコノミークラスの事前座席指定が有料化へ」へどうぞ。
追記:こちらの記事にはたくさんの反響をいただきました!!
これはとても参考になりました。試してみよう。 https://t.co/3VxA5cELYf
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 16, 2017
これは教科書に組み入れたいレベル!! https://t.co/TBmrjUPHhv
— 九州の万哲 (@kurumantetsu) October 15, 2017
すっごく参考になりました(ᵔᴥᵔ) https://t.co/G85Go91jzj
— ばかよん (@baka___4) October 15, 2017
ANA座席指定では最初から指定範囲が制限されている?
こちらは、ANA国内線チケットの実際の座席指定画面です。
料金は、一番航空券を安く購入できる「ANA SUPER VALUE(早期予約でお得になる航空券)」で予約しました。
僕は基本的に窓際が好きなので、予約しようとしたのですが窓側座席は、空席が見当たりません・・・。空いているのは真ん中ブロックの席ばかり。
もちろんこのタイミングで自分の希望する座席が確保できるのがベストですが、一回でうまくいくことはほとんどありません。
実は今回のように旅割などの割引価格で予約する場合には、最初から座席指定できる範囲が狭く設定されているという事実があるということをご存知でしょうか。
ANA座席指定の仕組みについて
座席指定できる領域が狭くなっているという事実は、現在のANAやJALの座席指定の仕組みを理解することで謎が解けます。
どのような形になっているのか見てみましょう。ANAを例に挙げてご説明します。
価格による座席制限について
みなさんご存知の通り、ANAやJALなどの航空会社では「正規料金」「ANA SUPER VALUE/旅割(各種割引料金)」など、同じ日の同じフライトであっても様々な価格で販売がされています。
同じ飛行機の同じ座席ですが正規料金を支払って飛行機に乗る方もいれば、最安の割引価格で飛行機に乗る方もいます。
こちらはある年の1月3日のANA「羽田ー沖縄便」の価格表ですが、片道運賃という正規料金に加えて、価格の安い旅割という項目もご確認できるかと思います。
- 価格が高い航空券
- 価格が安い航空券
この2者について、待遇が同じというのはおかしな話だと思いませんか?
当然ANAでも価格の高いチケットの方が、様々な面(キャンセル料や座席指定など)で待遇が良いものになっており、今回僕が航空券を確保した「ANA SUPER VALUE(旅割)」という価格帯はANAの価格帯では最も価格の安いものなので、自由度という意味においては一番低いチケットになっています。
よって先ほどもご覧いただいたこちらの空席状況ですが、「×」の表示があるからといって席が予約で埋まっているということではない!ということが言えます。
これは旅割という価格によって、座席指定の自由度が狭まっているだけなのです(本当は空いている席も多数ある。よくよく考えてみればこんなに規則正しく席が埋まるなんてことは考えづらいですよね)。
航空機バランスによる座席制限について
さらに、航空会社が座席指定の範囲を狭めているのには、もう一つ理由があります。
それは「航空機のバランス」の問題です。航空機の座席指定はフルオープンになると乗降機が容易な前方座席を、選択肢しがちとなります。
そうすると前方が重く、後方が軽いという状況になり運行に影響が出る可能性があるため、最初の段階からできるだけ分散されるようにしているのが、今の航空業界の一般的な座席指定の仕組みとなっていて、ANAやJALもそのような形になっています。
ステータスによる座席指定の自由度
その他にも料金種別だけでなく、ANAのステータスによっても座席指定の自由度には差が設けられています。
ANAには前年の獲得PP/プレミアムポイント数に応じて「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」3つのステータスが設けられていますが、座席指定においても優劣があり、ダイヤモンドメンバーが最も自由度高く座席指定をすることができます。
上記の図はあくまでも目安ですが、最上級ステータスのダイヤモンド会員とブロンズ会員では大きく自由度に差がありますね。
一般会員の場合はさらに狭くなるわけですから、それは自分のお目当の席がないはずです。
このようにしてANAやJALなど航空会社各社では、いくつかの理由を持って該当する方には座席指定できる範囲を限定する対策をしているという事実を理解しましょう。
ANA旅割で希望の座席を指定する方法
ではANA SUPER VALUE(旅割)で購入をしてしまった人は窓際や通路側といった比較的、人気の高い座席を指定することはできないのでしょうか。
そんなことはありません!ちゃんと方法があります。しかもコツさえ掴めば誰でもこの方法で座席指定をする事が可能です。
これからご説明する方法を活用して、自分好みの座席指定を勝ち取りましょう。
- 一旦、座席を仮決定(指定)する。
- 搭乗日2日前12時の座席開放を活用する
①一度、座席を仮決定する。
航空券の購入が終わり、好みの席を選択することができない状況になったら、とりあえずここでは”一旦”、空いている中で一番自分好みの席を指定しておきます。
ちなみに僕は出入りするときに早く出入りできる機体前方の座席を狙っていましたが、別にその辺のこだわりないなーということでしたら機体後方であれば窓際、通路側ともに空席があることが多いです。
一度、どこでも良いので空いている中で最も満足できる座席を指定しておきましょう。
一旦座席を仮予約する理由は後ほど詳しくご説明します。
②勝負は搭乗日2日前12時〜!
好みの座席指定にむけた勝負は、搭乗日の2日前12時〜始まります。
基本的にどの航空会社でも直近になると”座席開放”というアクションを起こすということをご存知でしょうか。
これは「今まで料金プランなどによって座席選択の範囲に制限を設けていた部分を開放しますよ!」という意味で、今回のケースのように旅割で予約した場合であっても座席指定ができる範囲が一気に広がります。
こちらがANAが発表している座席開放の日程表です。
これを見ると「あれ?」と感じた方もいるかもしれません。旅割価格の座席解放は前日0時からと記載があります。
しかし先ほど僕は2日前とお伝えしました。実はこれにはこんなカラクリがあります。
ANAカード(クレジット機能付き)会員なら、どのような運賃をお選びいただいても片道運賃・往復運賃をお持ちのお客様と同じ時間から選べる座席が追加されます。
ANAカードを持っていると、無条件に2日前の12時から座席開放が起こるのです。
基本的にANAに乗る方はANAカードを持っている方がほとんどだと思いますので、大抵の方が2日前12時から座席開放が起こり、広範囲にて座席指定が可能になります。
※公式には2日前の12時ですが、前日日付が変わったタイミングで座席が開放されたり、24時間前に開放されたりするケースもあるので節目節目でこまめにチェックすることをおすすめします。
ANA上級会員はさらに早く座席開放されます
尚、これは番外編として先ほどご紹介したANAの3つのステータス「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」いずれかのステータスを保有しているか「SFC/スーパーフライヤーズカード」を保有していると、一般の方よりもさらに早い2日前の0時から座席開放が起こります。
現状、この2日前0時というのが最も早く座席解放が起こる時間となっていますので、上級会員の方はぜひご利用ください。
まだ上級会員ではないという方は、たくさん飛行機に乗って一気に上級会員の資格を取得するSFC修行がオススメ!一生涯のANA上級会員の資格が1年で手に入ります。
関連記事:ANA SFC修行を徹底解説!
最初に一度座席指定しておく事が大切
それでは次に、座席指定をする際に一旦座席を指定しておく意味やその他、座席指定の注意点をご説明したいと思います。
2日前からは座席指定の範囲が広がることを知った今、最初から2日前の座席開放を待ってから予約すればいいやー!と最初の段階で座席指定を行わないこと・・・これはかなりリスキーです。
座席開放がされるといえど、路線やシーズンによっては、ほぼ満席になる便も数多くあります。
特に年末年始、GW、お盆や路線でいうと沖縄便などは注意が必要です。
2日前から座席開放されてみたはいいものの、結局自分の目当ての席は選択できずに理想からは遠く離れた座席になってしまう可能性さえあります。
しっかりと最低限ここでもいいや、という席は最初の段階で確保しておきましょう。
その他のANA座席指定の注意点
インターネットからの座席指定は便出発の15分前までです。 機材変更、その他やむを得ない理由により、予告なしに座席が変更になる場合がございます。 機種がCRJの場合、幼児連れのお客様は、CまたはD列のみご指定いただけます。 ANAの旅行ページからお申し込みいただいた予約については、トップページの「ツアー」タブの「予約確認」よりお手続きください。「座席指定・変更」から指定された場合、ツアータブからの予約確認時には表示されません。 幼児をお連れのお客様は、安全上の理由により、非常口座席はご指定いただけません。また、座席列の酸素マスクの個数制限により他の幼児連れの方と同じ座席列にはご着席いただけません。幼児連れのお客様が複数の場合は、前後の列または通路を挟んで並びの列の座席をお選びください。なお、幼児は指定された座席でお抱きください。 非常口座席には以下の全ての項目を満たすお客様に限りご着席いただけます。万一の場合、客室乗務員の指示のもと、 緊急脱出時の援助をお願いします。あらかじめご了承ください。下記項目に該当しないお客様は座席を変更させていただきます。
ANA座席指定のオススメ席はここ!
SFC修行の時、旅行の時など飛行機に乗るタイミングは様々ですが、僕が個人的に一番オススメの席をご紹介したいと思います。
僕個人の主観によるものですので、ご了解の上ご覧ください。
ANA国際線プレミアムエコノミークラス
ANA国際線プレミアムエコノミークラスの座席指定は「プレミアムエコノミークラス内の最前列」がおすすめです。
前に座席がないので、圧迫感がなく、リクライニング等で嫌な思いをすることがありませんので、思いっきり足を伸ばして寝ることが出来ます。
前が広いので、窓際であってもお手洗いの際に通路に出るのが容易です。
より詳細については、プレミアムエコノミークラスに実際に搭乗して比較した下記記事にまとめています。ぜひご覧ください。
ANA国内線プレミアムクラス
ANA国内線プレミアムクラスにおける座席は、最前列(1列目)がオススメです。
- サービスが一番に提供される
- 前に座席がないので開放感がある
- 早く降機できる
などが最前列のメリットです。
前に座席がない開放感を一度経験してしまうと座席があるだけで窮屈に感じてしまいます。
一度チャンスがあったら最前列乗ってみてください!その良さを実感できるかと思います。
実際に僕が最前列に搭乗した様子は、下記2記事にてまとめています。合わせてどうぞ。
また左右どちらにするか、1A側か1K側かという点についてですが1A側にいわゆるキャビンアテンダントのチーフ(機内サービスの責任者)が配属になることがほとんどですので、より上質なサービスを期待される方は1A側がオススメです。
サービスはほどほどでいいや、という方は路線によって左右に見えてくる景色が変わりますので、例えば東京ー沖縄路線だったら1K側に富士山が見えるなど路線条件を考慮して決めると良いでしょう。
左右に見える景色については、下記「飛行機の左右の景色を知る方法」をご覧ください。
またプレミアムクラスの座席の様子はこちらの動画がよくまとまっていて分かりやすいので、ぜひ参考にどうぞ。
ANA国内外エコノミークラス
続いてANA国内外エコノミークラスです。ANAエコノミークラスにおけるオススメの席は「非常口席」です。
非常口席とは?
非常口席とは、非常口に一番近い座席で緊急時には客室乗務員の指示に従って援助することが求められる席のことを指します。
非常口席は以下の条件に該当する方でないと非常口席を利用することはできません。
- 満15歳以上の方
- お子様(国内線:満8歳未満、国際線:満12歳未満)をお連れでない方
- ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
- 緊急脱出時に同伴者の援助をする必要がない方
- 航空機ドアの開閉等、緊急脱出の援助を実施することができる方
- 脱出手順の案内及び乗務員の指示を理解し、他のお客さまへ口頭で伝えられる方
- 日本語または英語で会話できる方
席に着くとCAさんが非常口席の説明と「ご同意いただけますか?」という確認に来ます。それ以外は、緊急な案件が発生しない限り、特に非常口に関してのやり取りはありません。
上記図にもある通り10列目(機体によって列数は変わります)の赤枠で囲われた席でブロックの最前列のため、前が大きく空いていて足元を広く取ることができます。非常口席の最大のメリットはその点にあります。
僕はエコノミークラスの座席が前にある窮屈感が苦手です。
離陸時などは機材によってCAさんが目の前に座る(対面)ので少々恥ずかしさはありますが、慣れてしまえば足元が広いため伸ばしても全然平気ですし、快適です。
非常口座席の様子は、僕の搭乗記が参考になると思います。下記記事をご覧ください。
ANA機内で見たい景色がある方へ
先ほどもお伝えした通り、ANAで、国内線に限り左右の窓からどのような景色が見えるのかということを紹介するサービスを提供しています。
座席指定というもの実は結構奥が深く、今回紹介したものの他にも旅割のキャンセル時期や代理店が確保していた枠が開放されたりすると一気に空席が増えたりします。
たまにチェックしておくと座席確保できる確率は高まると思います。
それでは!!