ANAマイルを使って発券可能なファーストクラス特典航空券まとめ。オススメ航空会社一覧!
人生で一度は乗ってみたい夢のファーストクラス(First Class)。
世の中には片道100万円の普通運賃を払って実費でファーストクラスに搭乗する富豪層もいますが、全員が全員ファーストクラスに搭乗している人が普通運賃を支払っているかというとそうではありません。
その最たる例が「マイルを使った特典航空券」を使ってファーストクラスに乗っている方々です(インボラアップグレードなどの場合もあり)。
路線にもよりますが、通常エコノミークラスの3〜5倍のマイルを支払うことでファーストクラス特典航空券を発券することができます。数字に直すと往復で100,000マイル〜180,000マイル程度です。
10万〜18万マイルと聞くと難しいと感じるかもしれませんが、「陸マイラー」としてマイルを貯めている方であれば実現可能なマイル数ですし、実際に僕も何路線かファーストクラスを発券しました。
ファーストクラスというと予約するのが難しかったりしますが、ANAに限らずスターアライアンス運航便まで範囲を広げると、さらにファーストクラスを現実的なものとすることができますよ!
当記事ではそんなANAマイルを使って取得できるファーストクラス特典航空券を航空会社別にまとめてご紹介しています。ぜひマイルを貯めてファーストクラス特典航空券を発券しましょう!
ANA(全日空)のファーストクラス
ANAファーストクラス路線一覧
路線 | 必要マイル目安 | |
羽田 | ロンドン | 165,000 |
フランクフルト | 165,000 | |
ニューヨーク | 150,000 | |
ロサンゼルス | ||
シカゴ | ||
成田 | ワシントン | 150,000 |
ニューヨーク | ||
ロサンゼルス | ||
サンフランシスコ | ||
ヒューストン | ||
シカゴ | ||
ハワイ | 125,000? |
まず、はじめにご紹介するのは本家ANAのファーストクラス特典航空券です。
ANAマイルを使ってANA運航便を予約する場合、搭乗予定の355日前から予約が可能となりますので逆算して予約開始日に狙いを定めましょう。
355日前というと約1年先になりますので、「スーパーフライヤーズカード会員」などANA上級会員特典を使わなくても比較的ファーストクラスの予約は取りやすいです。
出発まで10ヶ月を切ってくると少しずつファーストクラスの航空券は取りづらくなり空席→空席待ちに変化しますので出来るだけ早い予約を!!
ハワイ(ホノルル)ファーストクラスは2019年5月から
上記表にも記載がある「成田ーハワイ(ホノルル)」のファーストクラスは、2019年5月24日より運航開始となります(発表になったのは運航開始日のみで詳細のスケジュール未定)。
ANA初導入となるエアバス380(A380)は、総二階建て520席の用意がある世界最大の航空機です。
- 2F:ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス
- 1F:エコノミークラス
全520席の中にファーストクラスとして確保される座席は「8席限定」です。
次第にANAマイルを使った特典航空券でも取得自体は可能になるのかと思いますが、落ち着くまでは激戦必須が予想されます。
他路線のファーストクラスマイル数から推測すると125,000マイル〜135,000マイルが現実的なラインかな〜という感じで、新しいファーストクラスシートも導入予定なので、いつか乗ってみたいファーストクラスですね!
ドア付き個室、32インチテレビ・・・・すごい!!
SPGアメックス無料宿泊とホノルル路線ファーストクラスを組み合わせれば、最強旅行の出来上がりです。
ANAファーストクラスの機材はボーイング777-300ER(77W)
ホノルル路線以外で、現在ANAファーストクラスの設定がある機材は「ボーイング777-300ER(77W)」1機材のみです。
上記ファーストクラスが運航している路線は、全てこちらの77Wを利用します。
「ANA FIRST SQUARE」と呼ばれるスクエア型の個室空間は、フルフラットシート・23インチテレビ・収納も充実しており評判はいいです。
全座席の中でたった8席しかない究極の贅沢空間で、快適なフライトを体験しましょう。
ANA&LEXUS CONNECTIONが利用可能!
ANA運航しているファーストクラス路線を見てみると「羽田」または「成田」が発着地になっていますので、関西などにお住まいの方は国内線で東京まで来て国際線に乗り継ぐことが必要です。
乗り換えは非常に面倒ですが国際線ファーストクラスを利用する際のターミナル移動は「ANA & LEXUS CONNECTION」が利用でき、国内線搭乗口までレクサスがお迎えに来てくれますので、VIP感が半端ないんです!
ぜひ地方空港を出発して、東京でANA国際線ファーストクラスに乗り継ぎがある方は体験したいですね!
欧州路線ファーストクラスは羽田空港のみ!
またANAは、欧州方面に自社ファーストクラスを運航しているのは「羽田空港」のロンドン・フランクフルト路線のみとなっています。
成田空港はアメリカ・北米路線が充実していますがヨーロッパにはファーストクラスが飛んでいないので、行き先によって東京の空港を使い分ける必要があります。
ヨーロッパ方面だとANAと同じスターアライアンスに加盟する航空会社として「ルフトハンザ・ドイツ航空」がありますが、フランクフルトー成田路線は事実上の撤退(厳密には運休中)となっており、今のところ復活は未定です。
ヨーロッパ方面に向かう際には羽田空港を利用するか、後ほどご紹介するヨーロッパ方面にファーストクラスを飛ばしているソウル・北京などで乗り継ぐプランを検討してみましょう!
必要マイルが足りない方は下記記事をどうぞ。
ルフトハンザドイツ航空のファーストクラス
ルフトハンザドイツ航空ファーストクラスおすすめ路線
路線 | 必要マイル目安 | |
フランクフルト | 羽田 | 165,000 |
上海 | ||
ミュンヘン | ||
北京 |
続いて、ご紹介するのはルフトハンザ・ドイツ航空のファーストクラスです。
ルフトハンザ航空はANAと同じスターアライアンスに加盟しているので、ANAマイルを使ってルフトハンザ航空ファーストクラスの特典航空券を取得することが可能です。
A380を選ぶのがオススメ
とても評判がいいルフトハンザ航空のファーストクラスですが、路線によって使用されている機材が異なります。
同じ路線であっても季節や曜日によって機材が異なる場合がありますので、予約時に確認を怠らないようにするのがポイントです。
どうせファーストクラスに乗るなら世界最大の飛行機「エアバス(A380)」のファーストクラス目指して、路線検索するのが個人的にはオススメです。
- 羽田ーフランクフルト:B747-8
- 羽田ーミュンヘン:A350-900(ファーストクラスなし)・A340-600
- 北京ーミュンヘン:A380・B747-8
- 上海ーフランクフルト:A380・B747-8
ミュンヘンー羽田路線の機材に注意
ミュンヘンー羽田路線は時期によって頻繁に機材を入れ替えています。
- 〜2017年11月30日まで:A340-600(ファーストクラスあり)
- 2017年12月1日〜2018年3月24日:A350-900(ファーストクラスなし)
- 2018年3月25日〜2018年10月28日:A340-600(ファーストクラスあり)
- 2018年10月29日〜現在:A350-900(ファーストクラスなし)
こうして見ると夏ダイヤ期間はA340、冬ダイヤはA350という傾向がありますがこればっかりは毎年の戦略によるものなので、どうなるか分かりません。
ファーストクラスの設定があるのは「A340-600」です!予約時の機材に注意しましょう。
ファーストクラスラウンジも必見
また、ルフトハンザ航空と言えば「ファーストクラス専用ターミナル」や「ファーストクラス専用ラウンジ」も必見です。
ファーストクラスラウンジは世界中に「フランクフルト」「ミュンヘン」「JFK(ニューヨーク)」の3ヶ所にしかありません。
スターアライアンス航空会社の上級会員はもちろん利用できない、ルフトハンザ航空と提携しているスイス航空ファーストクラス搭乗客しか利用することのできない極上空間です。貴重な体験となることでしょう。
注意点:特典航空券は14日前からしか予約不可!?
ルフトハンザ航空のファーストクラスをANAマイルで座席確保したい、という方に重要なお知らせがあります。
それはルフトハンザ航空のファーストクラスは「14日前」からでないとANAマイルを使った特典航空券の予約ができない特別仕様になっている、ということです。
たくさんのファーストクラス特典を用意している航空会社ということもあって、自社のファーストクラス利用者を非常に大切にする傾向があり、出発ギリギリになってファーストクラスに一定の空きがある場合に限りANA側に特典航空券枠が開放されます。
通常ANA特典航空券は355日前から予約可能という決まりになっているので、約1年先の日程をひたすら検索して空いている日程を探したりしますが、ルフトハンザ航空のファーストクラスは何ヶ月先のフライトを検索しても出てきません。
相当時間の無駄になってしまうので、空席が開放される14日以内の日程で検索してみましょう。
さらに14日前になれば全ての日程で予約がスタートになるという訳ではありません。
「空席があれば」という大前提があるので、既に予約で埋まっている場合にはANA側には開放されません。
こればっかりは運も持ち合わせていないと予約することができないですし、14日以内の予定で海外旅行を決める(しかもヨーロッパ)というのは仕事の都合上でも簡単にできることではないので、現実的にはハードルかなり高いです。
とは言え、最高のファーストクラスサービスを提供してくれるルフトハンザですので、人生で一度はヨーロッパから日本への帰り(復路)の際に、利用してみたいですね!
タイ国際航空のファーストクラス
続いては、日本と同じアジアのタイ国際航空ファーストクラスについてです。
タイ国際航空ファーストクラスおすすめ路線
路線 | 必要マイル目安 | |
バンコク | 成田 | 105,000 |
羽田 | ||
札幌 | ||
フランクフルト | 180,000 | |
ロンドン |
タイ航空はANAマイルを使ってファーストクラスを利用する航空会社として非常にオススメ!
なぜなら距離が短いため特典航空券取得のための「必要マイル数が少ない」からです。
東京ーバンコク、関空ーバンコク路線であれば片道52,500ANAマイル、往復105,000マイルで世界最大の飛行機「A380」のファーストクラスに乗ることが可能です。
東京だけでなく関空からもA380が運航しているのも、関西方面にお住まいの方はとても嬉しいですね!(訂正:現在は運航機材が変更になりファーストクラスの設定がない便があるようです。ご注意ください。)
関空のタイ航空は現在A359とB773なんでファースト設定なさそうです!
— リッツ@ITM-AOJ (@ritzasia) 2018年12月23日
機材変更に注意!(実体験あり)
そんなタイ国際航空ですが発着空港によって使用機材が異なることに注意が必要です。
- 羽田:B747
- 成田・関空:A380
羽田空港発着便はB747、成田・関空発着便はA380を使用しています。
今のところ羽田空港は後方乱気流や重量制限など問題から、A380は離発着することができません。A380を利用したい場合は成田と覚えておきましょう。
実はタイ国際のファーストクラスを予約していて乗る予定があるのですが、先日こんなことがありました。
成田空港からA380のファーストクラスに乗る予定だったのですが「機材変更のお知らせ」が届いたのです。機材繰りの関係でA380→B747に変更すると・・・・。
B747もファーストクラスはあるのでいいのですが、今回はA380のファーストクラスに乗るために予約していたので仕方なく日程変更・・・夢のファーストクラスは先延ばしになってしまいました。
どうやらタイ航空の機材変更はよくあることのようで、効率的に運航するために空席状況などによっては機材変更を行っているようです。予約が完了しても満足せず、その後の動きにも注意しておきましょう。
アシアナ航空ファーストクラス
続いては、韓国を拠点に運航するスターアライアンスグループのアシアナ航空です。
アシアナ航空ファーストクラスおすすめ路線
路線 | 必要マイル目安 | |
ソウル | ロサンゼルス | 180,000 |
フランクフルト | ||
フランクフルト | ||
シドニー |
アシアナ航空ファーストクラスはA380・B747が就航しており、ファーストクラスの設定があります。
A380は1-2-1の配列が3列あるので、1機材にファーストクラスは12席しか用意がありません。
アシアナ航空A380のシートピッチは83インチ(210.8cm)と、ANAの195.5cmよりも15cm広いのでより広々としたファーストクラスを感じることができるのが特徴です。
アシアナ航空ファーストクラスは予約が取りやすい!?
ANAマイルでファーストクラス特典航空券を取得するとなると、ANAやルフトハンザ航空のファーストクラスが目立つのでアシアナ航空は後回しにされがちなのか、比較的アシアナ航空のファーストクラス航空券は空席多めです。
ANAは1年前から予約する覚悟で望まないとなかなか予約は難しいですが、アシアナ航空は数ヶ月先でも空いてる日程があったりします。
アシアナ航空ファーストクラスラウンジも利用可能
アシアナ航空ファーストクラスに搭乗すると、ソウル・仁川空港にて「アシアナ航空ファーストクラスラウンジ」を利用することが可能です。
ANA直行便に比べると利便性という面では劣りますが、アシアナ航空はA380のファーストクラスですし、仁川空港ではファーストクラス・ビジネスクラス搭乗客とアシアナ航空の上級会員でなければ利用できない「アシアナ航空ファーストクラスラウンジ」も利用できますので、貴重な体験となるのではないでしょうか。
※補足:スーパーフライヤーズカードを持つなどしてANA上級会員になっている方は「アシアナ航空ビジネスラウンジ」を利用することが可能です。
中国国際航空のファーストクラス
続いては、中国国際航空航空のファーストクラスについてです。
中国国際航空ファーストクラスおすすめ路線
路線 | 必要マイル目安 | |
北京 | ミュンヘン | 180,000 |
フランクフルト | ||
パリ | ||
ロサンゼルス |
中国国際航空は、ヨーロッパ・アメリカなどの長距離路線にファーストクラスを導入しており、ANAマイルを使って取得することが可能です。
約1年先であれば、比較的容易に空席を見つけることができます!
ヨーロッパ方面に行く場合は「タイ航空」「アシアナ航空」「中国国際航空」と選択肢が多いので、時間帯と既に行かれている方のブログなどを読んでサービスの様子から選択すると良いでしょう!
ANAマイルでファーストクラス特典航空券まとめ
今日はANAマイルを使って取得可能な特典航空券をまとめてきました。
- ANA
- ルフトハンザ・ドイツ航空
- タイ国際航空
- アシアナ航空
本家ANAの北米・欧州ファーストクラスはもちろん、人生で一度は受けてみたいルフトハンザ航空のファーストクラスサービス、意外と空席がありオススメのタイ国際航空とアシアナ航空とバラエティに富んでいると思います。
シンガポール航空ファーストクラスは利用不可
せっかくファーストクラス乗るなら、世界一のエアラインとの呼び声高くANAと同じスターアライアンスグループの「シンガポール航空」のファーストクラスやスイートクラスに乗ってみたい!という方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらANAマイルを使った特典航空券枠は開放されていません。
シンガポール航空のファーストクラスにANAマイルで乗れたら、これほど最高なことはないんですが・・・。これは残念ですね。
ただ、当ページでご紹介したようにANAマイルを使えば複数の航空会社のファーストクラス航空券を購入することが可能ですので、ぜひ有効活用して夢の時間を楽しみましょう!
マイルが足りないという方へ
ファーストクラス特典航空券を発券すると言っても、タダでできるわけではありません。
最低でも往復100,000マイル、180,000マイルくらいあると乗り継ぎも含めた柔軟なルートを組んでいくことが可能です。
「陸マイラー」デビューし、飛行機に乗らずにマイルを貯めていく方法もあるのでぜひチェックしてみてください…!
ホテル予約はSPGアメックスで!
今回ご紹介している「特典航空券」は、航空券のみとなりますので、宿泊を伴う旅行の場合は別途ホテルを予約する必要があります。
そんな際にはホテル系カードNO.1の呼び声高い「スターウッドプリファードアメリカンエキスプレスカード/Starwood Preferred Guest American Express Card(通称:SPGアメックス)」を利用しましょう。
せっかくのファーストクラス旅行なら、旅行の際にいいホテルに泊まりたいですよね?
SPGアメックスカードは、シェラトンやウェスティンホテルといった有名ホテルを抱えている、SPGグループが2001年から発行するクレジットカードなので発行するだけで(宿泊しなくても)、マリオットやリッツ・カールトンといった名だたる高級ホテルの上級会員になることができます。
上級会員になると、お部屋の無償アップグレードや、場合によってはエグゼクティブラウンジが無料で利用できるようになります。
実際に、JWマリオットロサンゼルスに宿泊した際には一番安い部屋に貯まったポイントで宿泊したにも関わらず、なんとスイートルームへアップグレードされました!!もちろんアップグレード費用も無料です。
関連記事:JWマリオットロサンゼルス宿泊記。初スイートアップグレード!
日本でも富士マリオットホテル山中湖に宿泊した際に一番低いランクのお部屋→温泉付きルームへアップグレードされましたよー!
ぜひ、下記「SPGアメックス全解説!メリット・デメリットまとめ」をどうぞ。