12世紀初頭に約30年の建造時間を経て完成し、今やカンボジアの象徴の一つになっている世界遺産「アンコール・ワット(Angkor Wat)」。
そんなアンコールワットでは「朝日鑑賞」がシェムリアップ観光の名物。
昼・午後・夕焼けのアンコールワットもいいですが、「人生で一度は見るべき」朝日鑑賞はやっぱり格別。
今回実際にアンコールワットでの朝日鑑賞を体験して、オススメ鑑賞ポイントや写真の撮り方、注意点など「効率的に朝日鑑賞する注意ポイント」が分かったので、今日は写真とともにレポートします!
アンコールワット朝日鑑賞のポイントは?
まずはカンボジア・シェムリアップにある世界遺産「アンコール・ワット(Angkor Wat)」で、朝日鑑賞する際のポイントをざっとチェックしてみましょう!
- 日の出時間をチェック
- 入場チケットは前日に購入
- 交通手段を決めておく
- 個人でも十分楽しめる
- 春分・秋分の日がオススメ
それぞれ写真を交えながら、詳しく解説していきます。
日の出時間チェックする
まずはアンコールワットで朝日鑑賞をするに当たって、日の出時間をチェックすることは非常に重要です。
当然と言えば当然ですが、下記目安表の通り季節によって日の出時間は異なり、05:30-06:30の間と約1時間の誤差になっていますので事前に把握しておきましょう!
月 | 日出時間目安 |
1月 | 06:27 |
2月 | 06:31 |
3月 | 06:20 |
4月 | 06:00 |
5月 | 05:43 |
6月 | 05:36 |
7月 | 05:41 |
8月 | 05:49 |
9月 | 05:53 |
10月 | 05:53 |
11月 | 05:58 |
12月 | 06:11 |
こうして見ると半分以上の月は5時台に日の出ということになっていますね・・・!
早起きは大変なので、宿泊するホテルなども考慮しておくと移動が楽かもしれません。
今回はアンコールワットに一番近い5つ星ホテル「ル メリディアン アンコール」に宿泊しましたが、非常にいいホテルで移動も便利でした!オススメ。
日の出時間からどのくらい前に到着するかということですが、綺麗なアンコールワットと朝日を鑑賞するには遅くとも30分前には到着されることをオススメします!!!
オススメの季節はある?春分の日・秋分の日は大混雑
カンボジアは東南アジアにあるため、いわゆる乾季と雨季が設定されています。
- 雨季…5月下旬~10月下旬ごろ
- 乾季…11月上旬~5月中旬ごろ
観光にオススメなのは乾季の季節、特にカンボジアの場合は乾季の前半(11月〜2月)が比較的気候も落ち着いていて気温も20度台と観光するには最適な気候となるのでオススメです!
今回は2月後半にアンコールワットを訪れたのですが、だいぶ昼間は気温が暑くなってきていて直射になるとかなり大変でした・・・!
ぜひ乾季前半に訪れることをオススメします。
それからもう一つ。アンコールワットはアンコール遺跡群の中でも唯一西向きの建造物となっているので、建物を正面から見ると逆光になるような形で裏側から太陽が上がってきます。
これが春分の日、秋分の日にはちょうど中央の塔真裏から太陽が上がってきます。
アンコールワットは12世紀初頭に建てられた建造物ですが、設計当時から神殿を神秘的に見せる工夫の一つとして方角等が計算されていたと言われており、今でもちょうど中心から太陽が上がってくる日は特別な日(一番綺麗とされる日)になっています。
世界的にもこの話は有名で、世界中から観光客もさらに集まってきますのでより一層混雑しますが死ぬまでに一度は見たい絶景の一つとして様々な媒体で紹介されています。
もしタイミングを合わせられるようなことがあれば、春分の日・秋分の日前後1日くらいは中心から上がってくるように見えると言われていますので3日間のうちに訪問を検討してみましょう!
<種類・料金>入場チケットは前日に購入しよう
アンコールワットに朝日を見に行くためには、シェムリアップに点在するアンコール遺跡群に入るための共通チケットを保有している必要があります。
そんなことを知らなかった僕は、堂々とホテルからアンコールワットへ向かったのですが「まずはチケットを購入して来てください」と帰されてしまいました・・・!
アンコール遺跡群に入場するためのチケットは、アンコールワット入り口とは別の場所にあるので、事前に購入をしてからアンコールワットを訪問しないと入場することができません。
それぞれの遺跡の入り口でチケットを購入できればいいのですが、残念ながらこのチケット販売所でしかアンコール遺跡群のチケットは購入することができませんので、くれぐれもご注意ください!
チケット販売所の営業時間は「05:00-17:30」となっていて、基本的に「当日」入場するためのチケットを購入することが可能です。
ただしこれには例外があって毎日17:00-17:30、営業時間のラスト30分だけは翌日の入場チケットを購入できる特例制度が設けられています。
朝日鑑賞の際は朝の出発が早くなりますので、少しでも時間に余裕を持ちたい方はこの17:00-17:30の30分間を利用して、翌日のチケットをゲットしておきましょう!
チケットの種類と料金は以下の通りです。
日数 | 料金 |
1日券 | 37米ドル |
3日券 | 62米ドル |
7日券 | 72米ドル |
チケットは3種類それぞれ37ドル〜72ドルの値幅で設定されていて、カンボジアは米ドルでの取引が基本となっていますので、チケット料金についても米ドル表記となっていました!
基本的には3日券くらいがゆったり回れていいのかなと思います。
もちろんクレジットカードも利用可能となっていますので、事前にチケットをゲットしてからアンコールワットへと向かいましょう!
カウンターはたくさんあるので、空いているカウンターを探して購入するのがコツ。その際、窓口によって1日券なのか3日券なのか、はたまた7日券なのか異なりますので頭上のパネルをよく確認して購入しましょう!
また前日にチケットを持っているともう一ついいことがあって、アンコールワットなどには翌日のチケットでも入場することができますので、夕暮れ時のアンコールワットを見ることも可能なんです!
17:00-17:30に翌日のチケットを購入すると、その瞬間から入場可能となりますのでオススメです。
※もし前日17:00-17:30の購入が難しい場合には、当日朝05:00(シーズンによっては04:30くらいからオープンすることもあります)から営業していますので、ホテル→チケット販売所→アンコールワットの順にアクセスしましょう!
朝日と夕日どっちがオススメ?
アンコール・ワット(Angkor Wat)は、西向きに建造されていますので太陽がちょうどアンコールワットの背後から上がってくることから、朝日が綺麗に見えることで有名です。
夕日となるとその逆なので、アンコールワットとは反対側に太陽が沈んでいきます。
夕日に染まるアンコールワットも綺麗ですが、個人的に朝日と夕日どちらがオススメと言われたらやはり朝日がオススメです。
早起きは大変ですが、ぜひ朝日鑑賞に挑戦してみましょう!
トゥクトゥクの値段はいくら?
さて、前置きが長くなりましたがここからは朝日鑑賞当日のお話しです。
前述の通りアンコール地方の日の出は朝6時前後となっていますので、かなり早起きをしなければいけません!
不安な方はホテルでモーニングコールをしてくれると思いますので、事前にお願いしておくことをオススメします!
出発の準備ができたら、チケットを持っている方はそのままアンコールワットへ、まだ持っていない方は前述のチケットセンターへまずは向かいましょう!
ホテルからの移動は、アンコール市内はトゥクトゥクでの移動が基本です。
今回は宿泊していた5つ星ホテル「ルメリディアン アンコール」から、Grab(東南アジア版Uber)という配車アプリを使って、トゥクトゥクを使ってアンコールワットを目指しました。
Grabはカンボジア内で交渉なしで安価な価格にてトゥクトゥクに乗れて、クレジットカード決済可能なのでお金のやりとりもなくかなり便利で重宝しています。
ホテルからトゥクトゥクの料金は10,200リエル(約270円)でした!
ちなみにチケットセンターからアンコールワットまでは、14,100リエル(約370円)でした!かなり安いですね!
今回は比較的アンコールワットに近いホテルでしたが、市内であれば片道300-400円でアクセス可能かと思います!
また別プランとして今回僕らも昼間の時間帯に利用したのですが、チャーターと言って時間貸しで時間内であれば好きなところへ連れて行ってもらうプランもオススメ。
通常のトゥクトゥクより安くて、行き先も事前にマップで登録してあるので伝える必要がなくて、クレジットカード決済も可能・・・正直利用しない利用はないと思います。詳しくは下記へ。
アンコールワットへ向かう途中ですが、まだ外は真っ暗ということもあって気温も低く、風が当たるとかなり寒いです。
必ず上着を持って出かけるようにしましょう!
穴場よりも王道の聖池がオススメ鑑賞スポット
トゥクトゥクに乗って、無事にアンコールワットへ到着しました!
ただ当然といえば当然ですが、夜明け前になりますので1店舗のお店の明かり以外は真っ暗です。明かりがほとんどないので本当に想像以上に暗いです笑。
皆さんスマートフォンのライト機能を懐中電灯のように使って歩いていましたが、ライトがないと前が全く見えませんのでくれぐれもスマートフォンお忘れなく!
朝日鑑賞のポイントまでは橋を渡ったり、敷地内をたくさん歩くことになりますので、動きやすい靴がオススメ!
正直暗くて周りはよく分からないのですが、上記地図でも写真スポットとなっている「聖池」が朝日鑑賞の絶景スポットですので、目指して歩きます。
ここまで来るとかなりの人ですので、すぐに場所が見つかると思います。
パンフレットによっては穴場スポットを紹介している書籍などもありますが、ここは王道の聖池を攻めるべき。」
中央通路を挟んで左右に池がありますが、オススメは左側。
ただこの日は左側の池が干上がってしまっていて、右側から見た方が綺麗でした。水面に映る姿が本当に綺麗なので、左側が干上がっていたら右側で見ることをオススメします。
場所取りをしていないといい場所での写真撮影は難しいので、いい写真を撮りたい方は根気よく待ちましょう。日によっては肌寒いので、女性はここでも上着が一枚あるといいかもしれません。
日の出時間の30分前くらいになって来ると、段々と待ちわびた光景が浮かび上がってきます。
これがだいたい日の出時刻20分前の景色。
段々と空がオレンジ色に染まってきて、アンコールワットが水面にも反射しながら浮かび上がってきます。
せっかくならこの時間からじっくり移り変わりを楽しんだ方がいいと思うので、遅くとも30分前には到着されることをオススメします。30分前だと遅いくらいかも。
続いて、日の出10分前。
だいぶ明るくなってきて、今度は少し紫がかった感じでこれまた神秘的。
ずっと見たいと思っていた光景が目の前にあると思うと鳥肌ものでした。気候や雲のかかり方などによっても毎日見え方が違うので、何度も見に訪れる方も多いのだとか。
そしてちょうど日の出時刻のアンコールワット。この時間になるとかなり明るいのでライトなしでも歩くことができると思います。
この角度は本当に混雑していますが少し角度をずらすと人もまばらになるので、記念撮影もしやすいです。日本語もたくさん聞こえました。
真っ暗で何も見えませんでしたが、近くにはこのような建造物などもあったんだ!とたくさん気づかされ、またその一つ一つがすごい迫力です。
皆さんここでセルフィーして帰っていく方も多かったのですが・・・ちょっと待ってください。
天候条件がいいと、ここからまだまだ朝日鑑賞は続きます。
日の出から20分後がこちら。
アンコールワットの背後から太陽が上がって来るんです・・・!!!!!!
空は再びオレンジに。そして帰り始めてた方々が一斉に戻ってきます笑。
これは見事すぎました。本当に綺麗。ファービュラス。
水面に映ったアンコールワットもこの日は、この時間帯が一番綺麗でした。
雲が多かったりするとこのように光が差し込んでくるような朝日は見えなので、こればっかりは運次第。見れた時は感動ものです。
中央通路から見ると、中心の塔からずれた位置から太陽が上がってきていますがこれが春分の日・秋分の日になると真正面(真裏)から上がってきます。
ぜひ予定を合わせられる方は、真正面から上がってくる朝日鑑賞にも挑戦してみましょう!
ちなみに・・・アンコールワットのチケットはその他遺跡群を含むDayチケットとなっていますので、一度出て再入場することも可能です。
この日は朝日鑑賞→ホテルで朝食→別の遺跡観光→再びアンコールワットという感じで観光をしました。
朝日鑑賞の時間帯とは全然雰囲気が違って、彫刻の細かな部分まで見ることができますので朝日鑑賞だけでなくぜひ明るい時間帯にも訪れてみることをオススメします!
この日は幸いにも天気が良すぎて、ずっと日向を歩く感じになるので熱中症対策などはくれぐれもお忘れなくどうぞ!
ツアーは申し込むべき?個人でも平気?
最後にアンコールワットの朝日鑑賞に関してツアーを申し込むべきかということについてですが、僕は「必要ない」と思います。
安いものだと一人10ドルくらいのプランから用意がありますが、基本的には朝日鑑賞のプランは送迎のみとなっていますのでそれであればGrabを使って自分でトゥクトゥクをチャーターすればOKです。
ホテルからアンコールワットへの移動であれば、数百円で済みますので、オプショナルツアーの一人10ドルはかなり割高です。
Grabなら1台4〜6人が乗れて数百円なので一人当たりはかなり安くなります。
ドライバーも稼ぎ時ということですぐに見つかるので全く問題ありません。
唯一間違えやすい点でいうとチケットの確保の部分ですので、チケットセンターで購入してからアンコールワットへ向かうというルールを守って、賢くアンコールワットで観光していきましょう!それでは!
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