東南アジア版Uberと呼ばれ、事前にアプリで行き先を入力してタクシーやトゥクトゥク・バイクなどの移動手段を配車することができる「Grab(グラブ)」。
これまでは東南アジアの移動手段事情と言えば、遠回りをされたり、メーターを使ってくれなかったりして、ぼったくられるということが日常的に起きていましたが、Grabが使われるようになって交渉不要で圧倒的に料金も安く抑えることができるようになりました。
そんなGrabが2019年から始めた新しいサービス「Rent(レント)」をご存知でしょうか??
これは決められた時間内であれば、何回でもタクシーやトゥクトゥクを利用できる時間貸しの乗り放題サービスで、カンボジアやタイなどの一部エリアでサービスが開始となりました!
今回はカンボジア・シェムリアップで遺跡巡りをする際に、Rentを利用してみましたので、実際に利用してみて感じたメリット・デメリットなどをまとめてご紹介します!
※GrabはRent以外にもたくさん料金を安く抑える方法があります。知っておくと移動時に安く賢く移動できますので「配車アプリ「Grab」の料金を劇的に安くする6つの方法」をぜひチェック!
Grabの新サービス!Rentとは?
東南アジアでタクシーやトゥクトゥク、バイクなどを配車できる「Grab(グラブ)」は、2019年から「Rent(レント)」という新しいサービスを開始しました。
これは2時間・4時間・6時間・8時間など時間ごとに、ドライバー+車を時間貸しでレンタルできるサービスで、一定時間自分で行き先を伝えて、好きな場所に連れて行ってもらうことができます!
通常配車アプリと言えば、A地点からB地点まで送ってもらって降りたらそこでサービスは終了ですが、GrabのRentの場合は一定時間チャーターできますので、そのまま降りた場所で待っていてもらったり、反対側の出口で待っていてもらったり、利用方法は自分次第でアレンジ可能!
僕が利用した日はとにかく暑くて、歩くのが大変だったので少しずつショートカットする際にも最適でした。
今回はカンボジアで利用しましたが、東南アジアって観光しようと思うとそれぞれの観光地が郊外など離れていて毎回Grabを呼ぶのが面倒だったり、そもそもGrabを呼んでも全然近くに車がいなかったり・・・
色々と不自由さを感じる時もあるのですが、Rentならそんな心配は無用!
一定時間は自分専属のドライバーとして観光をスムーズに行うことができますよ!
実際に利用してみた印象としても、かなり便利でした!次回以降も長時間利用する予定があったり、観光スポットを周遊するような予定の場合には間違いなく利用すると思います。
対象地域
そんな便利なGrab(グラブ)の新サービス「Rent(レント)」ですが、残念ながら全地域が対象という訳ではありません。
まだまだサービスの実験段階という感じも強く、現状は「カンボジア」「タイ」で利用が可能となっています。
今回はシェムリアップで利用しましたが、バンコクでも利用可能となっているようですね!次回の機会にバンコクでも使ってみようと思います。
対象地域については順次追加される予定で、Grabアプリを開いたら右上に「Rent」の文字が表示されていたら、利用のチャンス!(利用方法については後ほど詳しく)
利用料金
Grab(グラブ)の新サービス「Rent(レント)」は便利なだけじゃなく、安いというのもサービスの特徴です。
東南アジアのタクシーやバイクは、物価の安さから気が付いたら通常の2倍の料金だったということもよくある話ですが、Grabではそのようなぼったくられる心配も不要。
そもそもRentは事前に料金が決定した上で時間貸しとなっているので、ぼったくられるということはありませんね!
料金は貸し切る車がタクシーなのか、バンタイプの車なのか、トゥクトゥクなのかということによって異なります。
カンボジア(シェムリアップ)のRent料金
<トゥクトゥク 1-4人乗り>
- 4時間:48,000リエル(約1,260円)市内エリア
- 8時間:70,000リエル(約1,800円)アンコールワット周辺まで
- 8時間:80,000リエル(約2,100円)Preah Khan周辺まで
- 8時間:120,000リエル(約3,150円)市外もOK
<タクシータイプ 1-4人乗り>
- 2時間:100,000リエル(約2,600円)市内エリア
- 4時間:130,000リエル(約3,400円)アンコールワット周辺まで
- 6時間:140,000リエル(約3,700円)Preah Khan周辺まで
- 8時間:250,000リエル(約6,550円)市外もOK
カンボジアのシェムリアップでは、トゥクトゥクかタクシーがまず選択できて、その上でどのエリアまで行く予定か、時間はどのぐらいかによって料金が決まります。
アンコールワットのみの観光を考えている場合には、正直この時間貸しプランを利用しなくてもいつでもGrabが捕まりますし、かえって待たせる時間が多くなって損になってしまうと思いますので、基本的には市外へのアウトサイドプランを使う場合にかなり料金が安くなるのでオススメ!
トゥクトゥクの場合には、8時間プランでわずか3,150円でレンタル可能です!もちろんこちらは一台料金になりますので、2名で利用する場合には一人当たりの料金は半額に。激安です。
後から知ったのですが、通常トゥクトゥクをチャーターして中距離遺跡群を巡ろうと思ったら、交渉して最低でも40ドルはかかるということなので、最初から交渉なしで約30ドルはかなり安いですね!
カンボジア内でも地域によってルールに多少誤差があるかと思いますが、シェムリアップで利用する場合には、トゥクトゥクの場合利用人数は4名まで。そして最終利用は午後9時までです。
時間がまだ残っていても夜9時を超えて利用することはできません。
タイのRent料金
<タクシー(乗用車)1-4人乗り>
- 2時間:600バーツ(約2,000円)
- 4時間:1,200バーツ(約4,000円)
- 6時間:1,700バーツ(約5,700円)
- 8時間:2,200バーツ(約7,400円)
<VANタイプ 5-7人乗り>
- 2時間:1,100バーツ(約3,700円)
- 4時間:1,800バーツ(約6,000円)
- 6時間:2,700バーツ(約9,100円)
- 8時間:3,300バーツ(約11,100円)
同じくタイ・バンコク、パタヤなどでも利用することができるようになっていて、タイはカンボジアに比べると料金は高め。
4人で利用すれば8時間利用しても一人約1,850円と考えると激安ですが、地域の物価によって変動することもあるようですので、利用時には合計金額がいくらになっているかよく確認をして利用しましょう!
バンコク周辺はワットプラケオ、ワットポー、ワットアルン、ワットプラケオなど有名寺院も点在していますので、時間貸しで効率よく回るのもいいかもしれないですね!
実際にシェムリアップで遺跡巡りに使ってみた!<使い方>
それでは、実際にカンボジアのシェムリアップで遺跡巡りをするのに利用してみましたので、その際の様子をレビューしたいと思います!
まずはGrabアプリを開いたら上部タブの「Rent」をタップ。
対象外の地域ではこのRentタブが表示されません。
プランが表示されたら、利用したいプランを選択して確定します。
今回は、郊外へ行きますので配車場所とアウトサイドシティプランで120,000リエル(約3,150円)を事前に登録してあるクレジットカードで決済して配車完了!
Grabっていいところがたくさんありますが、クレジットカードで決済すれば現地の通貨を用意する必要がないのもメリットの一つですよね!
登録する際は番号認証が必要になりますので、日本で登録しておくことをアプリにオススメします!
待つこと数分、ドライバーが指定した配車場所まで迎えにきてくれました!今日はこちらのトゥクトゥクで最大8時間の1デイトリップ!!
とその前に、妻の願っての希望でタピオカを買いにモールへ・・・笑
時間内であれば対象エリア内を貸切なので、もちろんこういった使い方もOKです。
まずは最初の目的地「バンテアイ・スレイ」へ!
シェムリアップ郊外にありますので、いきなり約1時間トゥクトゥクに乗って移動します。
何時間もトゥクトゥクに乗るのは結構辛いかなーとかも考えたのですが、実際乗ってみると風が最高に気持ちよくて、景色を見ながら移動できるので全然問題ありませんでした。
唯一砂ぼこりや日差しが気になるエリアがあったので、女性は一枚羽織るものがあるといいと思います。お水も必須ですね!
こればっかりはどのようなトゥクトゥクが配車されるのかということなので運次第ですが、今回のトゥクトゥクは馬力が弱かった・・・笑。
どんどん上記写真のような新型のトゥクトゥクに追い抜かれていきます笑。
郊外に移動する際には移動がかなり長くなるので新型の馬力のあるトゥクトゥクがアサインされることを願いましょう!!!!
1時間15分くらいかかってバンテアイ・スレイへ到着!ドライバーさんには駐車場で待っていてもらうことにしました。(ドライバーさんはとってもいいおじさんという感じの雰囲気)
10世紀につくられたヒンズー教の比較的小さな遺跡寺院で、彫刻の繊細さは見事でした。
建物自体発見当時から崩れてきており、いつかは大きく崩れてしまうこともあるのではないかと危惧されるバンテアイ・スレイ、オススメです!
1時間くらいの観光を終えて、次なるスポットへ。
中には入りませんでしたが途中には、カンボジア地雷博物館などもありました。
続いては、ベンメリア→ロリュオス遺跡群と郊外を廻ることも考えたのですが、市内へ戻ってアンコール・トムの遺跡群を見て回ることにしました。上記写真は南大門。
写真だとなかなか伝わりませんがかなり大きく想像以上の迫力でした!高さは23メートルもあります。
アンコールトムの中心寺院となっている「バイヨン」のど迫力、バプーオン、ピミアナカス、象のテラス、ライ王のテラス、勝利の門など一通り観光することができました!
この日はとにかく天気が最高すぎて、日差しは強く、歩くのはかなり大変だったので一つ一つのエリアの移動でも、こまめにドライバーさんに待っていてもらって移動はトゥクトゥクを利用しました。
最後は、シェムリアップで一番人気の観光地「アンコールワット」へ!ここはもう説明不要ですね!観光客も一番多く、日本人もたくさん見かけました。
この時点で7時間くらいが経過していたのでホテルへ戻って、GrabのRentはフィニッシュ!
途中で色々説明してくれたり、観光ガイドもしてくれたのでGrabに手数料も取られるだろうし、さすがに30ドルは安いなと思ってチップを渡しました。
ベンメリア→ロリュオス遺跡群と郊外だけを廻るのもいいですし、今回のように郊外1スポット+近場の有名スポットなどを組み合わせて移動するのもいいと思います。
自分好みのルートを組んで、ドライバーさんにお願いしてみましょう!
メリット・デメリットまとめ
というわけで、今日はGrab(グラブ)の新サービス「Rent(レント)」を実際に使いながら、ご紹介してきました!いかがでしたでしょうか。
メリット・デメリットまとめると・・・
<メリット>
- 料金が安い
- 現地通貨不要、クレジット決済可能
- 郊外へ行く時に割引率が高く便利
- 自分好みのルートをアレンジ可能
<デメリット>
- 近場の移動では割引率低め
- 対象地域が限定的
- どんな車になるか分からない
- 観光スポットによってはエリア対象外
まず何と言っても料金が安く、自分な好きなようにルートをアレンジできて、クレジットカード決済可能というのはかなりのメリットです!
近場のみで利用する場合にはかえって割高になってしまうこともありますので、基本的に郊外へ行く予定がある場合の利用がオススメ!
その際観光スポットによっては対象エリアの場合もあるので、ドライバーさんによく確認を!
近場の場合には下記安くする方法でこまめに節約していくのがいいですね!
使い方によってはかなりお得になると思いますので、ぜひGrab(グラブ)の新サービス「Rent(レント)」活用してみましょう!
海外航空券を実質無料にて購入する方法はこちらから。