セブ・マクタン国際空港では、出国を希望する方全員が「ターミナルフィー(出国税・空港税)」と呼ばれる税金を支払う必要があります。
ターミナルフィー(空港税)は年々値上がり傾向にあり、2019年9月現在は「850ペソ(約1,800円)」です。
以前は出国審査前にあるカウンターで別途支払う必要があり、しかも現金のみでしたが、2018年ターミナルが新しくなってからからクレジットカード(VISA/Master)にも対応を開始、そして2019年9月1日からは航空券代に含んで別途徴収はなしになりました。
詳細をまとめます。
セブ空港の出国税・空港税・ターミナルフィーとは?
セブ・マクタン国際空港では、フィリピン人を含む全ての出国希望者から「空港税」を徴収しています。
この出国税はもちろん日本人も支払い対象で、ツアー会社によっては出国税・ターミナルフィーといった名称で呼ばれることもあります。
2019年1月からは、出国税という名目で日本の空港でも徴収が開始されています(参考:出国税とは?免除されるパターンまとめ)。
2019年9月の出国税はいくら?
そんなセブ空港の空港税は、2019年9月現在「850ペソ(約1,800円)」となっています。
フィリピン現地通貨のペソ以外には、アメリカ・ドルも使用可能となっており「17ドル(約1,820円)」となっていますので、日本円に換算すると為替レートの関係からペソで支払った方がお得です。
※2019年9月1日から航空券代に含まれることになり、別途空港で支払う必要はなくなりました。(詳しくは後述)
クレジットカードが使用可能に!
2018年セブ・マクタン国際空港の第二ターミナル(国際線ターミナル)がリニューアルされ、出国税のクレジットカード支払いが可能となりました。
これまではペソか米ドルの現金支払いのみだったので、知らないと泣く泣くレートの悪い空港で換金してターミナルフィーを支払わなければいけないということが多発していましたので、大きな改善ですね!
僕も初めてセブに訪れた時は出国税の存在を知らずに、せっかくちょうど使いきれるように街で換金してペソを使ったのに、最後に出国税の徴収があると空港で知り、当時は現金支払いのみだったので換金しました・・・。
カウンターにてクレジットカードで支払うと「CREDIT CARD」と書かれたハンコが押された支払い証明書がもらえます。
2019年9月1日から航空券代に含まれる仕様に変更!
そんなセブ空港の空港税ですが、2019年9月1日から「乗客により良い空港体験を提供する」という目的で、別途徴収せずに航空券にあらかじめ含むように仕様変更となりました!!
これはかなり大きな変化です。
これまでは別途空港で支払う必要があったため、正直面倒でしたが今後はそのような手間が省かれます。
具体的な流れは以下の通りです。
- 各航空会社のチェックインカウンターで空港税支払い済みか確認
- 支払い済みスタンプ付き搭乗券の発行
各航空会社でチェックインをする際に、顧客ごとにすでに空港税が支払われているのか否かの確認がされ、支払い済みの場合には「支払い済み」表記のスタンプが押されます。
その場合には、これまで別途空港税を支払う必要があった支払いカウンターに寄る必要がなく、そのまま保安検査に進むことが可能となります!
一方で2019年9月1日以前に発行された航空券などで、未支払いの場合には支払い済みスタンプは押されませんのでそのまま保安検査に進むことはできません。
従来通り支払いカウンターで現金またはクレジットカードで空港税を支払って、スタンプをもらうことで保安検査へと進んでいくことが可能です!
※セブではだいぶぼったくりとか騙してお金を取ってやろうみたいなことは少なくなりましたがゼロではなく、今回の変更を良く分かっていない観光客をターゲットにした騙し商売には注意しましょう。例えば本当はすでに支払っているのにまだ未払いだから現金で払えみたいな・・・10年前のセブでは警察や保安要員もグルになって空港に限らず良くあることでした。ご注意を。
ツアーの場合はどうなる?
これまでは基本的に「HIS」や「JTB」などツアーで訪れた際にも、出国税は各自で支払うことが求められていましたが、2019年9月1日以降の航空券については別途徴収しないということになりました。
ただし、2019年9月1日よりも前に購入したツアーについては含まれていない可能性がありますので、必要に応じてツアー会社に確認をしましょう。
ツアー代金には含まれていませんので、注意しましょう。
ターミナルフィーを支払わないとどうなる?
ターミナルフィー(空港税・出国税)はフィリピン人を含む全ての出国希望者を支払い対象としていますので、支払わないで出国審査・保安検査を受けようとすると並ぶ列の入り口で「支払いをしてから戻ってこい」と帰されます。
以前、知人がどういう訳か支払わずに出国審査入り口を通過できたことがありましたが、せっかく出国審査の長い列に並んだのに「支払いが必要」と窓口まで戻され、再び列に並ぶということが出来事が起きていました。
フィリピンでは国民性からかたくさんの人が並んでいるのに出国審査のゲートが2つしか空いておらず、他の出国審査官はゲートを締めて談笑しているというようなことが往々にして起こるので、出国審査に時間がかかることも多いです。
空港税を支払ってから並ぶようにしましょう。
マニラ空港利用時は支払う必要なし!
ちなみに今回ご紹介している空港税は、マニラ(ニノイ・アキノ国際空港)を利用する際には支払う必要がありません。
厳密には支払っているのですが、2015年からマニラ利用時にはすでに航空券に含まれているシステムに変更となっています。
空港税は値上げの傾向
実はこの空港税は、年々値上がりの傾向にあります。
数年前までは550ペソでしたが、2014年に750ペソに、2018年には850ペソに値上げをしています。
セブ・マクタン国際空港はリニューアルを実施中ですので、また今後予算の膨らみによっては値上げも十分可能性があると思います。
特に現金で支払うことを希望される方は随時、最新情報をチェックして間違いがないよう注意しましょう!