2018年2月にスカイトラックス社の行う航空会社格付けで、フィリピン初の「4つ星」を獲得したフィリピン航空に搭乗してきました!
フィリピン航空はその名の通りフィリピンのフラッグキャリアとして、世界約100路線を結ぶ航空会社です。
2014年からはANAと提携航空会社になっておりコードシェア便を運行している関係で、マイルを使った特典航空券の取得も可能となっています。
しかも予約は電話予約のみ(手数料なし)で、エコノミークラスは往復20,000マイルと格安なのでぜひ狙ってみましょう!当記事ではPR435便「成田ーセブ」便の搭乗記をお届けします。
優先チェックイン、優先搭乗、ラウンジ利用などANA上級会員として利用すると、どんな特典が受けられるのかにも注目!
PR435便フライト概要
まずは今回のフライト概要をまとめていきましょう。
当記事でご紹介する今回僕が搭乗したフライト概要は、以下の通りです。
- 出発地:成田/09:35
- 到着地:セブ/14:00
- 飛行時間:1時間55分
- 航空会社:フィリピン航空/ANA
- 便名:PR435便/NH5321
PR345便は、2014年からANAとのコードシェア便として運行しています。
マイレージ提携も始まったことで搭乗クラスによってはANAマイルを積算することができます。・・・ということはマイルを使った特典航空券も発行可能となっています!
以前はANAは「東京ーマニラ」便のみの運行でしたので、ビーチ観光地としても人気のあるセブ路線を取り込めていることはユーザーにとってメリット大きいです。
ANAマイルを使った特典航空券予約は電話受付のみ
もちろん僕も「マイルの貯め方」を実践しながら、今まで貯めてきたマイルで特典航空券を取得したのですが、ANAマイルを使ってフィリピン航空券の特典航空券を取得する際には「電話予約のみ」となっていることに注意が必要です。
フィリピン航空はANAと提携こそしていますがスターアライアンスに属している訳ではないため、WEB上から予約・検索ができない仕様になっているのです。
通常であれば特典航空券の予約をANAデスクに電話で依頼すると2,160円の手数料がかかりますが、フィリピン航空の場合はそもそもWEBで予約できないので手数料は免除です。
基本的にはWEB検索する方がほとんどということもあり、早めに予約すれば結構な割合で希望する日程で確保が出来そうな雰囲気でした。
成田ーセブ路線はアジア1(ZONE3)に属するため、エコノミー往復20,000マイルにて取得可能です。非常に安いですね。
「陸マイラー」としてマイルを貯めている方であれば、20,000マイルは決して難しい数字ではないですし、電話予約のみということで知っている方も少ないので狙い目です。
チェックインカウンターは第二ターミナル
航空券を発券するためのフィリピン航空のチェックインカウンターは、成田空港第二ターミナルにあります。
ANAは第一ターミナルがメインなので僕含めてANA派の方からすると、いつもと勝手が違うのでアウェイ感は否めません笑。
優先チェックインの様子
空港にはフライトの約2時間前、07:30過ぎに到着をしました。
フィリピン航空のカウンターでは既に今回搭乗するPR435便セブ行きの搭乗手続きを開始していて、チェックインカウンターには長い列が・・・・。
でも大丈夫、「ANA SFC修行」をするなどして「スーパーフライヤーズカード」を持っている方やANA上級会員の資格を持っている方は、フィリピン航空利用時にも「ビジネスクラスカウンターでの優先チェックイン」をすることができます!
全く並んでいないビジネスクラスカウンターで、サクッと搭乗手続きを終えることができました。
今回は全て機内持ち込みなので利用しませんでしたが、ANA上級会員の方が預け入れを利用する場合には「プライオリティタグ」をつけてもらえるので、到着空港でいち早く荷物を受け取れます。
フィリピン航空の座席指定は一部有料
加えてこの際、事前に座席指定が出来なかったので希望を伝えて座席指定をしてもらいました。
本当は非常口座席が足元広くて良かったのですが、フィリピン航空では一部座席指定が有料となっており非常口席も有料(有料指定席の座席指定料は場所により片道3,000円か1,500円の2種類)とのこと。
初めて乗るのでどんな様子か分からなかったので、今回は無料エコノミークラス座席の中で「出来るだけ前方+通路側」をチョイスしました。
優先保安検査場は利用不可
誰も並んでいないビジネスクラスレーンで気持ちよく発券して、いつもならば専用の保安検査場を通過して・・・といきたいところですが、ここは成田空港第二ターミナル。
スターアライアンスに対応した優先保安検査場はありませんので、利用することが出来ません(JALが所属しているワンワールドの「プライオリティレーン」は、設置してありました。)。
一般列に大人しく並びます。ラッキーなことにこの日はそこまで列が長くなっていませんでしたので、すぐ通過することが出来ました。
出国審査も自動顔認証でスムーズ
2018年10月からは、成田空港で新たなサービスがスタートしています。
出国時に自分でパスポートを機械に設置して、顔認証をもって出国審査を完了する「顔認証ゲート」の運用です。
日本国のパスポートを持った方は流れ作業のように出国することが出来るので非常にスムーズで、出国審査にかかる時間を短縮をすることが出来ました。
以前「ANA880便シドニー羽田」便に搭乗した際にお伝えしましたが、オーストラリアなどでは外国人に対しても既に運用を開始しているのでより便利になることに期待したいですね!
アメリカン航空ラウンジが利用可能
ANA上級会員の方が成田空港からフィリピン航空にて出発の場合、第二ターミナルにはANAラウンジがないために「アメリカン航空・アドミラルズクラブ(ADMIRALS Club)」を利用することが出来ます。
チェックイン時にラウンジインビテーションカードがもらえますので、提示しましょう。
フィリピン航空のカウンターがある北ウィングから出国すると、ラウンジはすぐ近くなのでアクセスもしやすいです。
その他の選択肢を検討したい方は「成田空港のラウンジ全26ヶ所まとめ」をどうぞ。
アメリカン航空・アドミラルズクラブは、ビジネスクラス搭乗客やJAl上級会員の方も利用していることがあるラウンジで広々としていて、空いていて快適でした。
時間帯によってはJALラウンジと同じ日本食メニューも提供されていますので、JALラウンジの味はそのままに広々とラウンジを利用できるのでお得です。
そんなアドミラルズクラブの詳細は「成田空港アメリカン航空ラウンジレポート!」からどうぞ。
搭乗口の様子
ラウンジでたっぷりとくつろげたところで、搭乗口へと向かいます。
この日のセブ行きの搭乗口は「96番」ということで、第二ターミナル本館から長い長い渡り廊下を渡って、サテライト側へと向かいます。
昔は、この長い渡り廊下の部分にはシャトル(電車)が通っていて約1分間で到着できたのですが、今は休憩スペースや飲食店スペースに様変わりしています。
動く歩道があると言えどラウンジから搭乗口までは10分ほどかかるので、時間には余裕を持って搭乗口へ向かうのがおすすめです。
96番搭乗口に到着すると、PR435便「成田ーセブ」は、既に搭乗を開始していました。
今回は利用できませんでしたが、ANA上級会員の方は特典として「優先搭乗」を利用することも可能です。
ビジネスクラス搭乗客と一緒に優先登場することもできますので、早く機内に入りたい方はぜひ利用してみましょう!
A321-200機内の様子
今回利用したPR435便はエアバス社の「A321-200」を採用していて、エコノミークラスには3-3の並びでシートが確保されています。
シートピッチは30インチ(76cm)なので、ANAが採用している787-9の34インチ(86cm)に比べると10cmも狭いです。
実際に乗った印象としても前の座席に膝が当たる感じで圧迫感があり、残念ながら決して快適なものではありませんでした。
日本からセブ島は約5時間のフライトなので、この時間以上のフライトは厳しいと思います。
そして通路が1つしかなく、エコノミークラス利用者が使えるトイレは最後方に2つあるだけなので移動しづらい+混みます。後方は常にトイレ待ちで通路に列ができていました。
さらに食事時が大変で、CAクルーが食事を提供するためにカートを引いているとカートの後ろには通路が狭くかわせないので渋滞ができ、使い勝手は悪いです。何か今後の改善に期待ですね。
個人モニターなし。映画はmyPAL Playerアプリで!
それから国際線の楽しみとも言える、各座席への個人モニターの設置がありません。
機上でエンターテイメントを楽しみたい方は事前に「myPAL Player」をアプリストアで検索して、ダウンロードしておきましょう。
myPAL Playerは、地上にいる時には使えませんが飛び立った後に、Wifi接続することが可能で映画や地図など一般的な個人モニターの役割を果たします。
要は各個人がお持ちのスマートフォンやタブレット端末が個人モニターに生まれ変わるという珍しい仕組みで、エンターテイメントを提供しています。
地上にいる時にアプリをダウンロードしていないと使えませんので、悪しからず。
有料でも非常口席の選択がベター
ちなみにチェックインの時に迷った「非常口席」ですが片道3,000円の座席指定料金こそかかりますが、足元が広くなっていて開放感があるので個人的には3,000円で5時間の快適さを買えるのあれば、コスパいいなと感じました。
直前になっても非常口座席は無料で開放していないようで、結局誰も乗ってきませんでした・・・。
機内食はチキンかポークのチョイス。味はいまいち。
PR435便「成田ーセブ」便では、機内食が一度提供されます。
この日はチキンかポークの選択だったので、チキンを選んでみました。味は・・・うーん、いまいち。
様々な方のブログを読んでいると昔はもっと美味しくなかったという意見が多いので、少しずつ改善されてきているようですが、まだまだ改善の余地はあると感じました。
スカイトラックスの格付けでフィリピン初の「4つ星」を獲得したフラッグキャリア「フィリピン航空」ですので、こちらも今後の改善に期待していきましょう!
唯一CAの皆さんフレンドリーで、愛想がとても良かったので好印象でした!
定刻でセブ・マクタン国際空港に到着
座席の窮屈感こそありましたが、5時間のフライトはあっという間にセブ・マクタン国際空港に到着しました。
2018年7月にオープンしたばかりという「セブ・マクタン国際空港」のターミナル2は、非常に綺麗で玄関口としては最高でした。
対照的に出口には両替所とたくさんの迎えの方々でロビーは埋め尽くされていてすごい熱気で、ムシムシした気候もあってフィリピンに来たんだなと実感することができるかと思います。
治安が良くなってきてるとは言え、観光客を騙そうというタクシードライバーは多いので、注意しましょうね!
まとめ
今日はPR435/NH5321、フィリピン航空とANAのコードシェア便搭乗記をお伝えしてきました。
- 成田空港第二ターミナル利用
- ANAマイルで特典航空券取得可能
- ラウンジはアメリカン航空ラウンジ
- 機体・機内食はイマイチ
ANAとのコードシェア便ですがスポットの関係上、JALのメインターミナルとなっている成田空港第二ターミナルを利用することになります。
ANAマイルを使って特典航空券を取得することもできますが、フィリピン航空がスターアライアンスに加盟していないためにWEB上で予約をすることが出来ず、電話予約のみの受付です。
電話予約の方法はあまり地名度が高くないので狙い目です!
ANA上級会員の特典一覧
「ANA SFC修行」をするなどして「スーパーフライヤーズカード」を持っている方やANA上級会員の資格を持っている方は、「ビジネスクラスチェックイン(優先チェックイン)」「プライオリティタグ(手荷物受け取りの優先)」「手荷物許容量の優待」「優先搭乗」に加えて、ラウンジも利用することが可能です。
唯一、保安検査場に関しては一般レーンに並ぶ必要がありますがそれ以外の部分については、特典を利用することができますのでぜひ利用しましょう。
往復20,000ANAマイルで特典航空券が取得でき、行きやすのでぜひ旅行の計画をしてみてはいかがでしょうか?