年間21戦行われるモータースポーツの祭典F1の中でも、日本から観戦に行きやすく毎年たくさんの日本人観光客が観戦に訪れる「シンガポールグランプリ(シンガポールGP)」!
F1シンガポールGPは2008年から毎年9月に開催されていて、史上初のナイトレース開催地として有名です!
そんなF1シンガポールGP、旅行とセットで一度は観戦に行ってみたいな・・・という方も多いのではないでしょうか?
シンガポールGPはスタジアム型のサーキットではなく、市街地コースとなっているのでチケットを買っていなくても無料で見ることができるスポットがあったり、期間中にシンガポールを訪れれば楽しめること間違いなし!
目の前で300Km/hを超えるスピードで走り抜けていくF1マシンは、一度見た人を虜にする面白さがあると思いますよ!
当記事では、そんなF1シンガポールGPを実際に観戦してきた様子をレポートしながら、観戦を楽しむコツをお伝えします!ぜひF1観戦の参考にどうぞ。
F1シンガポールGP概要
まずは、サクッとF1シンガポールグランプリ(F1シンガポールGP)の概要から!
- 開催時期:毎年9月
- 会場:マリーナベイ・ストリート・サーキット市街地コース(MARINA BAY STREET CIRCUIT)
- 初開催:2008年
- 周回数:61
- F1史上初のナイトレース開催地
F1シンガポールGPは毎年9月第3週付近の週末に開催しています。
一般車が往来する一般道をアレンジしてコース設定された市街地コースとなっているので、サーキットコースに比べて難しいと言われている他、高温多湿、夜間開催(ナイトレース)の要素も加わって、ドライバーの技量が求められるコースとして有名です。
チケット購入方法・種類
そんなF1シンガポールGPの観戦チケットは、主に以下の購入方法・種類で入手することが可能です!
- F1シンガポールGP公式サイト
- 旅行代理店の観戦チケット込みツアー
- チケット代理販売サイト
最もメジャーな買い方は「F1シンガポールGP公式サイト」を利用する方法で、これが観戦チケットを定価で購入できる方法として一番オススメです。
例年だと前年11月くらいから早割チケットの購入が可能となっています。
日本からの観光客が多く利用する方法として、HISやJTBなどの旅行代理店がF1シンガポールGPの観戦チケット+航空券+ホテルをセットにしたパッケージプランを販売しています。
公式サイトは難しくはありませんが、全て英語です・・・旅行代理店で購入する場合は、予約から変更やキャンセル含め対応は全て日本語環境で予約が可能な一方で、観戦チケット料金は定価の何倍もします。
旅行代理店も商売なので仕方がありませんが、公式サイトの英語はそこまで難しくないので基本的には公式サイトからの購入をオススメします。
チケット販売情報などは公式サイトのニュースレターを無料購読していると「あと3日でチケット販売開始!」などの情報が届くのでオススメ!
チケット種類としては・・・一番高いのがメインスタンド(GRANDSTAND)のチケット、一番安いのはWALKABOUTといういわゆる自由席チケットです。
最安でも1万円くらいしますし、練習日・予選・決勝と3日通し券なのか各日のチケットなのかによっても値段が全然異なりますので、公式HPからご確認ください!
チケットは現地受け取り!混雑必至!
今回は僕もF1シンガポールGPの公式サイトにて、早割の観戦チケットを購入しました!
シンガポールGPのチケット受け取り方法はなぜか「現地受け取り」が一般的で、F1会場近くのラッフルズシティコンベンションセンター(Raffles City Convention Centre)で受取可能です!
MRTのシティーホール駅(City Hall)駅からすぐの場所にあるので、場所は分かりやすいと思います。
ただ・・・世界中の観戦者がこの受け取り方法を選択するわけで、これが混むんだ・・・・。
今回もチケット受け取り会場に到着すると、すでに長い列ができていて、最終的にチケットが手に入るまで45分以上並びました。
しかも受け取りにはEメールの印刷コピー、パスポート、購入時のクレジットカードが必要で、本人確認ができたらバックヤードから同じ名前の封筒をスタッフが探しに行って渡すという、なんともアナログなスタイル。
これは効率が悪すぎるので、今後の改善に期待ですね!
当日券もチケットブースで購入可能!
ちなみに、F1シンガポールGPのチケットは空席があれば各ゲート付近に設置されたチケットカウンターにて当日券の購入も可能です!
シンガポールGPは、マリーナベイエリアを中心に市街地コースをF1マシンがかっ飛ばして行きますので、観光をしていたら普通に音も聞こえますし、場所によってはマシンが見えるようなスポットもあります。
もし気になってちゃんと見たいな、と思い立ったらぜひチケットブースに立ち寄ってみましょう!
座席の場所を選ばなければ、案外当日でもチケットを買えると思いますよ!
コースレイアウト
繰り返しお伝えしている通り、F1シンガポールGPは市街地コースとなっているため、通常時は一般道として利用されている道路をアレンジして、場合によっては再整備をして、コースにしています。
開催期間中はGoogle Mapにもコースが表示されますので、参考にしてみてもいいかもしれません!
コースを見てみると・・・場所によっては宿泊ホテルからコースが見えるという場合もあると思います。
このようなホテルは当然ながら、F1開催中の宿泊料金が跳ね上がります。
今回僕は「JWマリオットシンガポール」に宿泊しましたが、ホテルのプールエリア(宿泊者限定エリア)からコースが見えて、DJブースでは音楽ガンガン、しかも期間中はF1関係者が多数滞在なので、大盛り上がりでした。
F1開催期間中ならではの楽しみ方だと思うので、コースレイアウトを参考に宿泊ホテルも熟考してみましょう!
F1を無料観戦できる場所もあり!?
コースレイアウトをGoogle Mapなどで見てみるとよく分かるのですが、市街地コース周辺にはショッピングモールなどがあり、場所によってはチケットを買わなくてもマシンが見えるスポットがあります!
有名どころでオススメはMarina Square(マリーナスクエア)4Fフードコート・2Fテラス、そしてMillenia Walk(ミレニアウォーク)かなと思います!
もちろん無料スポットは有料エリアに比べると、しっかり見ることは難しいですが、Marina Square(マリーナスクエア)2Fテラスではスピーカーから実況の声が聞こえたり、マシンの音が聞こえたりとそこそこの迫力を味わえます!
チケットは購入すると一番安くても1万円くらいはするので、買うほどではないな・・・という方はぜひコース周辺のショッピングモールを探して訪れてみましょう!
F1開催中、マシンが見える場所では人だかりができているので、すぐに見つかると思いますよ!
手荷物検査は厳しめ!
それでは早速、コース内のエリアにも入っていきたいと思います!
F1シンガポールGPは、チケットの種類がたくさんあって自分が購入した観客席のゾーンしか入れないチケットもあれば、全エリアにアクセス可能なチケットもあったりします。
今回は「PREMIER WALKABOUT」というチケットを持っていたので、指定席はありませんが全エリアにアクセスすることができました!
コース内にはいくつかの入場ゲートが用意されていて、毎回必ず手荷物検査を受ける必要があります。
検査は結構厳しめなので、できるだけ荷物は最小限にしてホテルなどに置いていくのがオススメ。
コースを横切りたい場合には、オーバーパスがいくつかの場所に設置されているので利用しましょう。
F1観戦時のあるあるですが、コースが広いということもあって様々なエリアを歩いて回ろうと思ったらかなりの距離歩くことになりますので、必ず動きやすい靴で訪れましょうね!
ZONE1がメインスタンドエリア!
F1シンガポールGPには、1〜4まで4つのゾーンが設けられておりZONE1が一番メインとなるエリアです。
レースのスタート・ゴール地点、ピットレーン、パドック、メインスタンドなどがあるので一番イメージしやすいエリアかなと思います。
シンガポールGPでは金曜日のフリー走行と言えど、メインスタンドは指定席チケットを持っていないと入ることができません。
スペインGPなどではフリー走行時は誰でも入ることができたので、グランプリによってもルールに差があるようです。
逆サイドに来てみると、こちらには最終コーナーが見やすいスポットがありました。
PREMIER WALKABOUTのチケットを持っている場合には、この辺りのエリアが一番見やすくてオススメです!
爆音とともに、最終コーナーからメインストレートへ向かって加速していくF1マシンをみることができますよ!!!
その他にもZONE1には、夜になるとこちらも爆音の音楽が流れるステージがあったり、クラシックカーの展示ブース、グッズ売り場、スポンサーの展示ブースなどがありました!
メインスポンサーとなっている、シンガポール航空のブースなどもありましたよ!
この日は金曜日の早い時間だったのでガラガラでしたが、日曜日はかなり混雑するのでブースを見て回りたい方は金曜日がオススメ!
飲食スペースなんかもあって、座りながらテレビで観戦できるスポットもあるのでこちらは金曜日からかなり賑わっていました!
昼間は人がまばらでしたが、さすがに夜になるとたくさんの方がZONE1にやってきます。
最終コーナーには本格的なカメラを持った方々もたくさんいましたよ!!!
ZONE2はシンガポールフライヤーあり!2019年から有料化!
続いて、ZONE2はシンガポールフライヤー(世界最大の観覧車)があるエリアです。
最終コーナー手前の攻防をみることができるスポットとなっていて、一部エリアには座席も設置されています。
ただ結構なスピードでマシンが走り抜けていくエリアなので、スローダウンしたマシンを見たい場合には不向きかもしれません。
以前は、F1開催中シンガポールフライヤーに無料で乗れて、まるで自分がドローンになったかのように観覧車内からコースを眺めることができたのですが、なんと2019年から有料化されていました・・・。
これは残念。通常大人33シンガポールドルなので、約2,500円くらいの価格で乗れますのでご興味ある方はぜひ!
ZONE3はカーブが多く、車好きにオススメ
ZONE3はターン16〜ターン19と、コース上に4つのカーブを持つエリアで比較的スローダウンしたマシンをみることができます。
UP TOWNという場所では、音楽バンドが演奏をしているのでみんなでノリノリで踊ったり・・・
PORSHE CARRERA ASIA PACIFIC PRACTICEの走行を終えたフェラーリカーがたくさん並んでいて、目の前で見れたりしました!
車好きには最高なエリアかと思います!!!!
ZONE4はライブステージなど多数!
そして、スタート・ゴールから一番遠いサイドにあるZONE4は非常に広いエリアとなっていて、ターンごとに観客席があるのはもちろん、ステージなどもあるのでライブが開催されたりしています!
この日はプラクティス走行終了後にDJが音楽ガンガンで盛り上げていたということもありますが、熱狂的なファンというよりは、音楽もF1も楽しみたいというような比較的若い方々が多かったように感じました。
日によってアーティストが異なるので、雰囲気も変わってくるかもしれません。ステージエリアはF1チケットとは別のチケットが追加で必要になりますので、ご注意を!
レース終了後はコース内を歩ける!サーキットウォークが楽しい!
フリー走行、予選、レースなどその日のプログラムが終了したあとは、サーキット内を歩ける「サーキットウォーク」の時間です!
レースが終了したばかりのサーキットを歩けるというだけでも嬉しいのですが、現実的にはF1開催中はコースによって道が遮断されている影響でかなり迂回をしなければいけないので、サーキットが歩けると近道できてかなり助かります笑
コース上には、タイヤカスがたくさん落ちていたり、普段見れないような視点でサーキットを見れたりとかなり楽しめたので、ぜひ終了後はサーキットウォークしてみましょう!
コースに沿って歩いていると、いくつかのポイントからサーキット内に進入することが可能ですよ!!
まとめ
という訳で、今日はF1シンガポールGP観戦の様子をレビューしてみました!いかがでしたでしょうか。
今回はプラクティス走行日の金曜日でしたが、そこまで人も多くない環境でたっぷり見て回れました。かなり歩くので動きやすい格好お忘れなく!
他にもマリーナベイサンズにF1カーのイルミネーションが投影されていたり、フラッグが至る所に掲げられていたり、とにかく街をあげてF1を歓迎している感じが伝わるいい会場でした!
何より市街地コースということで、観光地ど真ん中を走り抜けていく感じが最高ですね!!!そのためアクセスも便利です。
日本からの観光客も非常に多いので、ぜひシンガポール観光を計画される際にはF1観戦もセットで計画してみてはいかがでしょうか!