海外旅行の際、現地空港に到着して「入国審査」が長蛇の列になっているとテンション下がりますよね。
国によってはビジネスクラス・ファーストクラス利用者に優先レーンが設けられていてスムーズに通過できることもありますが、普通に並んだら長い時には2時間以上待つこともしばしば・・・。
そんな出入国審査は世界中の空港で自動化が進んでいて、日本でも成田空港など主要空港で顔認証によって出入国審査を行うことができるようになったので、かなりスムーズになりました。
同様にイギリスでも以前より「自動化ゲート(ePassport gates)」の運用が開始されていましたが、利用できるのは限定的で日本人は対象外だったので長蛇の列に並ぶしかありませんでした。
ですがこの度・・・日本人も自動化ゲートを利用することができるようになりました!
開始時期、手続き等、イギリスの「自動化ゲート(ePassport gates)」最新情報をレポートします!
イギリスの自動化ゲート(ePassport gates)とは?
イギリスのロンドン・ヒースロー空港をはじめとする主要空港では、イギリス入国の際に「自動化ゲート(ePassport gates)」が導入されています。
これは機械に自分でパスポートをセットして、写真撮影することで約10秒ほどで顔認証を行って通過できるというもので、日本でも主要空港で運用が開始しており、大幅に時間短縮できると好評です(ちなみに日本は20分以内の出入国審査を目指しています)。
イギリスと言えば高い空港税と入国審査の待機時間が長いことが有名なので、「ロンドン・ヒースロー空港は諸税が高い!乗り継ぎで空港税を安くする裏技」と今回の発表でかなり使いやすい空港に変化していきそうです!
現在の英国自動化ゲート対象国
そんなイギリスの自動化ゲート(ePassport gates)は、これまでは利用できる国が限定的となっていました。
- EU加盟国
- リヒテンシュタイン
- ノルウェー
- アイスランド
EU29カ国にリヒテンシュタイン・ノルウェー・アイスランドを加えた31カ国、いわゆるEEA(欧州経済領域)のパスポート保有者のみ利用可能で、日本やアメリカなどのパスポート保有者は、通常レーンに並んで入国審査官による入国審査を受ける必要がありました。
ヒースロー空港なう✈️
入国審査並びすぎ💦
😱— 後藤将文★MASAFUMIGOTO (@masafumitenor) April 11, 2019
これがかなり長時間で、2018年7月には最大で2時間38分待った日もあったのだとか・・・。
せっかく早くロンドンについても2時間も待たされたら、いきなり疲れてしまいますよね。
2019年6月から7カ国が追加で利用可能に!
2018年10月そんなイギリスの入国審査事情に朗報が飛び込んできて、2019年夏までに追加で7カ国は比較的空いていることが多いとされる「自動化ゲート(ePassport gates)」の利用を許可すると発表しました。
追加の7カ国は以下の通りです。
- オーストラリア
- カナダ
- 日本
- ニュージーランド
- シンガポール
- 韓国
- アメリカ
これは朗報ですねーーー!
発表当初は2019年夏ごろということでしたが、2019年6月から運用を開始する方向で最終調整していることがイギリス政府から発表になりました。
From June, millions more people will be able to use ePassport gates as they arrive in the UK
まだ6月の具体的な日程については発表になっていないので、1日からなのか最終日からなのかは分かりませんがいずれにせよ「6月中」に運用を開始すると方向性が明らかになっただけでも朗報ですね!
日本のパスポートも対象で出入国がスムーズに!?
ありがたいことに日本も追加の7カ国に含まれているので、2019年6月からは「自動化ゲート(ePassport gates)」を使ってイギリスに入国できるようになります。
個人的に「ANA特典航空券のロンドンおすすめルート発券してみた!」のルートで、ロンドンに行く予定なのでどのぐらいの待ち時間になるのかかなり楽しみです。
追加で自動化ゲート(ePassport gates)を100万人以上の方が利用できるようになることで、今度は自動化ゲートが混雑するのではないかという声もあり、実際にどのぐらいの待ち時間等になるのかは運用を開始してみないと分からない部分も大きいです。
実際に時間が短縮されれば、旅行中は1時間・2時間あればいくつかの観光スポットを回れると思うので日本人旅行客にとってはかなり嬉しいニュースとなりそうです!
もちろん、日本国で発行されたパスポート保有者であれば自動化ゲート(ePassport gates)を利用するための手続き等は必要ありません。そのまま通過可能です。
入国カードも記入不要に!
さらにイギリスは、7カ国が追加されるのと同じタイミングで、これまでイギリスに入国する際に必要としていた入国カード(landing card)を廃止する方向で調整していると発表しています。
The Chancellor also announced that, to coincide with the ePassport gates expansion, the government will begin to abolish landing cards for non-EEA travellers.
これはEEA(EU+リヒテンシュタイン・ノルウェー・アイスランド)や今回追加となる日本を含む7カ国に限らず、全ての国と地域のパスポートを持った方が対象なので、入国カードそのものの利用を終えるようです。
これは旅行者にとっては、かなりいいですね!
機内で書くの面倒ですし、書くの忘れてて再度列に並び直す必要も不要、書き間違いをして入国審査官に質問攻めされることも無くなります。
個人的には、この流れで世界的に入国カードは撤廃の方向で進んでくれたらいいなと思っています!
BAマイルを利用すればたった片道19,000マイルでロンドンに行くことができることを考えると、このようにヒースローの利便性が向上するとより行きやすい観光地になっていきそうですねー!
関連記事:ブリティッシュエアウェイズ BAマイル(Avios)の貯め方!
まとめ
今日は、イギリス政府が発表した情報を元に新しい「自動化ゲート(ePassport gates)」施策をまとめてきました。
- 2019年6月から7カ国が対象国に追加
- 日本も対象国に
- 手続き等は不要
- 対象者増えすぎとの声も
- 入国カードも撤廃
2018年10月に「2019年夏頃を目処に・・」と発表されてから、具体的な日程として2019年6月から日本・アメリカを含む7カ国を追加で自動化ゲート(ePassport gates)の対象国に定めることが発表になりました!
利用のための手続き等は不要で、そのままゲートを通過することが可能です!
追加で100万人以上が追加で利用できるようになるということで「逆に自動化ゲート(ePassport gates)が混雑するのでは?」という声もあるので、実際どうなるのかは運用してみないと分からない部分も大きいように感じます。
レーンを分ければ解決できるのかもしれませんが、あまり混雑するようだと一番大切にしなければいけない英国パスポート保有者からも不満の声が出そうです。
台数を増やすなどの追加施策が必要になるかもしれませんね・・・!
いずれにせよ日本人にとっては、これまで問題とされてきたイギリス入国が少しでも早くなる可能性が大きいですし、より旅行に行きやすい環境が整うではないでしょうか。