てるみくらぶ返金方法。各クレジットカード会社の事業停止/倒産対応
2018/01/04

旅行代理店の「てるみくらぶ」が27日に、倒産を正式に発表しました。
正式発表前から、急にツアーで利用するホテルに泊まれなくなったり、航空券が発券されなかったりするトラブルが発生しており利用客から困惑の声が上がっていました。
日を追うごとに最新情報を更新しながらお伝えしていますが、どうやらこのような事態に活用できる弁済業務保証金分担金1.2億円を大きく超えた支払いが控えており、一般利用客への返金は1%未満になるのではないかという報道がされています。
仮に10万円のツアーに申し込んでいたとしても1,000円しか戻ってこない計算です。
とてもとても納得できるものでは、ありませんのでその他の保証制度はないものか!を調べているともしかすると「クレジットカード会社の保証制度」を活用できる可能性がありそうですので、今日は少しでも困っている方へお役に立てればと思い、まとめていきたいと思います。
今回の騒動まとめ
今回の一連の騒動は3月23日までに国際航空運送協会(IATA)へ支払う予定だったお金が、てるみくらぶから支払われていないというニュースが24日に流れさはじめ、資金繰りが厳しくなりデフォルトに陥ったのではないか、という憶測が飛び交っていました。
こんなん悲し過ぎる…#てるみくらぶ #ハワイツアー pic.twitter.com/JebY1knoPm
— aimai223 (@aimai223) March 24, 2017
てるみくらぶを介して、購入したツアーや航空券などを持っていた方の元へは、「飛行機に乗れない可能性がある」ということや「ホテルに泊まれないかもしれない」という趣旨の謝罪メールが、てるみくらぶから送信され、最悪の場合空港まで行ったのに飛行機に乗れない場合や、昨日まで泊まっていたホテルを追い出されるというような事案も発生しました。
中には結婚式のツアーを申し込んで、150万円を支払ったけれどもどうなるの・・・・という方も。
ツアーや航空券を購入済みの方を中心に、てるみくらぶにはたくさんの問い合わせが寄せられましたが、終始弁護士を介して「現時点でお話できることはない」の一点張り。
てるみくらぶ山田社長から、会見の場で説明があったのはトラブル発生から3日後の27日だった。
購入済みの方は、全額返金を求めていますが現在の補償制度「弁済業務保証金分担金」では今回のケースにおいて、1.2億円までしか保証することができません。
報道によると、旅行者に対する債務は約100億円とも言われており、実際には一人ひとりへの返金額は購入価格の1%程度になってしまうのではないか、という予想となっています。
クレジットカードの返金保証制度〜抗弁権〜
今回、クレジットカード経由でツアーなどを購入していた方は、利用したクレジットカード会社の制度や対応によっては、全額または一部返金をできる可能性があります。
ここで大事なことは、”可能性がある”という点で必ずしも返金ができる保証はありません。
クレジットカード利用者には抗弁権という権利があります。抗弁権とは「クレジットカード経由での支払先に何らかの問題が発生した場合に、支払いを拒否してもらえる権利」です。
今回のてるみくらぶのケースでも、抗弁権の行使が認められれば支払いをストップさせることができます。
抗弁権の行使条件は以下の2つです。
- クレジットカードで支払いをしていること
- 分割払いやリボ払いを2ヶ月以上で設定していること
基本的には、抗弁権を含めて、てるみくらぶの商品を購入をする際に使ったカード会社に対応を求めることしかできないので、VISAを利用したのにJCBに補償を求めるなどといったことはできません。
あくまで、購入する際に使ったカード会社へ問い合わせをする必要があることをお忘れなくどうぞ。
また抗弁権の行使については、一括払いは適用外です。ご自身の支払い条件を確認して見ましょう。
ご自身が抗弁権の権利を持っていなくても、特例が認められる事例も過去には報告されています。まずは、クレジットカードの支払い状況を確認して、素早くカード会社へ相談することをオススメします。
ここまでに、分かっている各カード会社の対応をまとめていきたいと思います。
クレジット各社対応比較
VISA/Master
VISAとMasterカードを発行している三井住友カードは「お買い物安心保険(動産総合保険)」がカードに入会すると付帯しています。
三井住友カードのHPには以下のように当該保険の説明がなされています。
当該カードを利用して購入した商品が壊れたり、盗まれたりしたときに安心の保険サービスです。
保険料のお支払いや事前のお届けは必要ございません。
一見、対象となりそうですが、残念ながらこちらの保険については「不動産関連の購入」のみが対象となっており、今回のような旅行商品は対象外となっています。
しかし三井住友カードは以下のようにも回答しています。
お客様で心配になっている方からの問い合わせにはしっかりと対応する。
保険の対象ではないので、皆様に提案をすることはできないが、個別の問い合わせについては対応するとのことです。
”しっかりと”という言葉に含まれるのは、お金を支払えないことを謝罪することを意味しているのか、それとも何らかの補償制度を適用にするのかは個別の事案によって異なりそうです。
VISAまたはMasterカードで購入された方は、間違いなく一度問い合わせされることをオススメします。
問い合わせ先は以下の通りです。
ゴールドカード以上のランクのカードをお持ちの方は、専用デスクを利用することができ、問い合わせ時間を短縮できます。
皆様の幸運を祈ります!!
JCB
てるみくらぶと提携がなく、利用できなかったため今回の騒動に関しては影響がありません。もちろん補償も行なっておりません。
American Express
JCBに同じく、てるみくらぶと提携していないため、今回は対象外です。
これに関連して、弁護士の鈴木淳也さんはマイナビの取材に対して以下のように回答しています。
――カードで支払った場合、引き落とし前に止めることはできるのでしょうか
信販会社が既に旅行代金をてるみくらぶに一括払いしてしまっていれば、キャンセルは難しく、信販会社から請求がされる可能性が高いです。もしも一括払い前であれば、信販会社に解除通知を発して、支払い停止を主張することも可能です。
問い合わせという既成事実が大切。
今のところ、対応の可能性があるのはVISAまたはMasterカードを発行している三井住友カードのみとなっています。
恐らくこのままの状況が続いても、てるみくらぶからはほとんど返金が行われないことが予想されますので考えられる可能性は試していくことが必要です。
最近のクレジットカード会社の対応として、アメックスなどがその典型ですが「個別対応」を導入する傾向にあります。
ケースバイケースで、対応をしたりしなかったりという意味で、今回のケースであればAさんには返金対応するけれど、Bさんにはカード会社からは未対応という可能性も十分に考えられます。
ちなみに先ほど、ご紹介したアメックスでは問い合わせをしてきた人に年会費無料特典を延長するというような対応がなされることがあるようです。詳しくは上記記事を覗いてみてください。
いずれにせよ、補償や対応の対象となるのは「自分から問い合わせをしてきているか」どうか、という点も重要な一要素になると考えられますのでまずはダメ元でも問い合わせをしてみましょう。
問い合わせをして対応してほしいとお願いした、という既成事実が大切です。
終わりに
クレジットカード会社の保証制度をまとめました。
日に日に「私も〇〇円購入したばかり」という報告が寄せられており、今後まだまだ余波は続きそうです。
振り返ってみると、当ブログでもご紹介してきましたが最近のてるみくらぶの格安ツアーといえば”クレジットカード不可、現金支払いのみ”商品が増加していました。
もしかすると、僕のブログの情報を見て購入してくださって、今回被害にあわれてしまった方もいるのかと思います。
そういった方には、心からお詫びを申し上げたいと思いますし、自分にできることとして今回の件について最新情報をしっかりとお伝えしていくことで挽回していきたいと思っています。
その他の被害にあわれてしまった方を含めて今回、被害にあわれてしまった全ての方々が少しでも、このような情報で救われることを願ってます。
格安ツアーはリスクを伴うということを今回の一件で学ぶことができたと思っています。youtubeにもそのようなトピックで動画が上がっていました。
タダより高いものはない、という言葉がありますが、まさにそのような事態が現実となっており、今後の動きに注目が集まります。
参考:当ブログの説明
僕の夢はテニスとF1を観戦しながら世界中を回ることです。
そのために、当ブログでは格安航空券とマイルの貯め方をご紹介しています。
早速今年は2017年11月にフランス・パリで開催されるParibas Mastersを観戦予定です。東京とパリの航空券については往復4万円でチケット確保することができました。
2016年から準備を始め、少なく見積もっても年間25万ANAマイルのペースでマイルを貯めることができるようになり、2018年には貯めたマイルを使ってたくさん観戦に出かける予定です。
僕がマイルを貯めている方法はこちらで解説していますので、宜しければ覗いてみてください。何かのヒントになるかもしれません。
日々格安航空券情報を更新していますので、思い出した時に是非また当ブログの記事を読みに来てくださいね!
Halohalo(ハロハロ)でした。ALOHA〜!
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