【JW106便】バニラエア台北-成田ラストフライト搭乗記!5年10ヶ月の歴史に幕!

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JW106便「台北(桃園)ー東京(成田)」搭乗記!就航から約5年10ヶ月、感動のラストフライトをレビュー!
2018年12月、日系LCCのバニラエアとピーチの統合が発表され、バニラエアとして運航していた路線は2019年3月から順次「ピーチ」として運航または路線撤退されていくことになりました。
全路線のファイナルフライトとなるのは2019年10月26日「台北(桃園)ー成田(東京)」のJW106便。
明日10月26(土) #バニラエア は約5年と10ヶ月の運航を終了いたします。
本当はみなさまに直接お礼を伝えたかったのですが叶わないため、明日下記の時間帯に少しでも多くのお客様に感謝の気持ちを伝えたいと思っております。 #ラララ_ラストフライト pic.twitter.com/xxNXpi56zf
— 【公式】バニラエア (@VanillaAir_JW) October 25, 2019
統合発表から約10ヶ月、ついにその日がやってきてファイナルフライトに僕も搭乗してきました記念に搭乗してきましので様子をレビューします!
笑いあり、涙あり、感動のラストフライトになりました・・・・!!
JW106便フライト概要
当記事でご紹介する今回僕が搭乗したフライト概要は、以下の通りです。
- 出発地:台北(桃園)/14:00
- 到着地:東京(成田)/18:15
- フライト時間:3時間15分
- 航空会社:バニラエア
- 便名:JW106便
ANAとバニラエアはグループ会社なので、今回は「ANAマイルの貯め方」を実践しながら、今まで貯めてきたマイルで特典航空券を取得したので、費用は無料です!
必要マイルは片道6,800マイルでした。ラストフライトと言えど、マイルで発券できるのはありがたいですね!
東京都心部在住の方からすると羽田の方が利便性は高いですが、立地的な条件を考慮しなければ通常、ANA運航便だと東京ー台北路線は片道10,000マイルが必要になるので、バニラエアの方が3,200マイルほどお得な計算です!
今後はバニラエア便名で利用できないことを考えると悲しいですね・・!
JW106便搭乗レポート
路線名 | 運航終了日 | 今後 |
成田ー函館 | 3月30日 | 廃止 |
成田ー札幌 | 8月31日 | 9月1日からPeach運航 |
成田ー奄美 | 8月31日 | 10月1日からPeach運航 |
成田ー那覇 | 5月31日 | 6月1日からPeach運航 |
成田ー石垣 | 9月30日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
成田ー台北 | 10月26日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
成田ー香港 | 5月31日 | 廃止 |
大阪ー台北 | 5月7日 | 6月29日からPeach運航 |
大阪ー奄美 | 5月6日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
福岡ー台北 | 10月26日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
沖縄ー石垣 | 5月31日 | 廃止 |
沖縄ー台北 | 5月31日 | 6月28日からPeach運航 |
※10月27日以降Peach運航予定となっている路線については、ウィンターダイヤ期間(2019年10月27日〜2020年3月28日)の間に運航予定となっていますが詳細は未定です。
バニラエアは順次ピーチへの引き継ぎや路線撤退となりますが、台北はこのフライト以降ピーチへの引き継ぎとなることとなりました。
実は路線撤廃となってしまう3月の「函館ー成田」路線ラストフライトにも搭乗していたのですが、最後もう一回乗りたいなと思い立ち、今日の本当のラストフライトに搭乗することができました!
台北桃園空港でチェックイン
台北市内からMRTを使って桃園空港に到着後、まずはチェックインカウンターでチェックインをすることにしました。
出発時刻14:00のJW106便の場合、チェックインスタートは12:00。
この日は12:15に台北桃園空港第一ターミナルの1番カウンターに到着をしましたが、既に長蛇の列となっていました。
前回、函館ー成田路線に搭乗した時には、預け入れ荷物がある方のレーン、預け入れ荷物がなく機内持ち込みの手荷物のみの方のレーンがあり時間を短縮することができたのですが、今回はごちゃ混ぜとなっているため、余計に混雑・・・・。
さらにバニラエアの場合、機内持ち込みは最大2個・7Kgまでというルールがあり、全員の荷物重量を測るので時間がかかります。
この辺りはLCCなのでかなり厳密でした。重量オーバーの場合は預け入れ荷物に入れることになります。
最終的には30分ほどかかって、チェックインを終えることができました。
バニラエアはANAグループということで、同じスターアライアンスに加盟するエバー航空に一部業務委託してるようで、この日もエバー航空の職員の方がチェックイン業務を行っていました。
搭乗券にもエバー航空のロゴが記載されていますね!
バニラエアは、10月26日のフライトを持って運航終了となるので、台北桃園空港にあるバニラエアの表示は今日で見納めとなります。
やはり、どんな形であれ1つの航空会社が運航を終了してしまうというのは悲しいですね・・・!
搭乗口の様子
早く空港に到着したつもりでしたが、チェックインの後の保安検査・出国審査にも時間を要したので、ラウンジなどには寄らず、そのまま搭乗口へ向かうことにしました。
ラストフライトのJW106便は第一ターミナルのB1搭乗口からの搭乗です。
ラストフライトということで、スタッフの皆さんは今回のラストフライトのキャッチコピー「ラララ ラストフライト」のお揃いのTシャツを着ています。
搭乗口周辺では、バニラエアファンの皆さんが作成された横断幕なども掲示されているなど、ラストフライトを惜しむファンがたくさん集まっていました。
これ航空会社が用意したわけではなくて、ファンの方々の自作って熱量が超すごい・・・。
今回は非常口座席(リラックスシート)を事前に指定していたので、優先搭乗を利用することができました。前回のレポートでもお伝えしましたが、これはかなり良かったです!
お子様・お手伝いが必要な方に続いて一般搭乗よりも先にゲートを通過することができ、後ろにはかなり長い列ができていましたのでこれはラッキー。
リラックスシートの指定で優先搭乗も利用できるようになるのはいいですね!
機内・座席の様子
優先搭乗を利用できたので、機内はまだガラガラです。近日中は雨も多かったという台北ですが、この日は眩しいくらいの快晴でした・・!
今回はA320の機材で3-3の配列となっており、緊急時の助けが必要となる代わりに足元が広い「非常口座席」を選択しました。
ルール等は基本的にANA・JALと同じです。
バニラエアでは非常口座席をリラックスシートと呼んでいて、台北路線の場合は片道1,500円の追加料金で選ぶことが可能です。
優先搭乗も利用できるし、満席になることも少なく、足元も広々なので重宝していました。
実際に両方のシートに座ってみると、非常口座席は通常の座席と比べると前の座席の圧迫感がないので2倍くらいの広さを感じます。
12列目、14列目座席のご利用制限
12列目、14列目は、非常口座席です。
お客様の安全を確保するため、非常口座席には国土交通省の通達に基づいた、以下すべての項目を満たすお客様に限りご着席いただけます。万一の場合、客室乗務員の指示のもと、 緊急脱出時の援助をお願いします。あらかじめご了承ください。下記項目に該当しないお客様は座席を変更させていただきます。【非常口座席にお座りいただける方】
- 英語または日本語で客室乗務員と口頭で会話ができる方
- 満15歳以上の方
- 満12歳未満のお客様をお連れではない方
- ご搭乗に際して付き添いの方や係員のお手伝いを必要としない方
- エクストラシート、または大型楽器のための座席を購入されていない方
- 緊急脱出援助にご同意いただける方
- 脱出手順の案内および乗務員の指示を理解し、他のお客様へ口頭で伝えられる方
- 妊婦の方は出産予定日から28日以内ではない方
- 医療用酸素ボトルをお持込されない方
- ご注意:
- 12列目につきましてはリクライニングできませんので、あらかじめご了承ください。
- 機内にお持込の手荷物は客室内の収納棚に入れていただきます。
台北は片道1,500円の追加料金がかかりますが、ANAマイルを使った特典航空券であれば航空券代はかからないので追加料金のみで事前座席指定が可能です!
しかもやはり皆さんは基本的に無料の範囲内から指定するので、今回のフライトも前回に引き続いて横3列誰もいませんでした。肘掛けをあげれば横になることも可能です。
今後ピーチに統合となりますが、個人的には今後も引き続き使っていきたいサービスの1つとなりました!
ラストフライトの記念品プレゼント
バニラエアスタッフに見送られ、定刻で離陸した後はCAさんからの機材紹介、ラストフライトをお知らせするアナウンスがありました。
今回ファイナルフライトに選ばれた機材はバニラエアの2号機(JA02VA)、他の機材とは違う白い塗装が施された限定デザインの機体は、就航当初から5年10ヶ月バニラエアの運行を支えてきました。
そして就航からバニラエア全体で1,130万人に利用いただいた感謝とラストフライトの記念として、搭乗者限定で記念品が配られることが発表になると、搭乗者からは拍手が・・・!
一人一人CAさんから手渡される形で配布されたバニラエアの袋の中には、ラストフライト限定デザインのタオル、そしてラストフライト搭乗証明書が入っていました。
路線の撤廃などではなく航空会社会社自体の名前がなくなってしまうラストフライトは今回が初めてだったのですが、様々な場面で限定感が溢れており、本当に特別なフライトになりました。
全員で記念撮影
ラストフライトの限定イベントはまだまだ続きます。続いては、搭乗者とクルー全員で記念撮影をすることになりました。
機体前方に設置されたカメラに向かって、搭乗者全員で左手でVマークを作ったバニラエアポーズ!
その様子はバニラエアの公式SNSにも後日アップロードされるようです。
こちらもラストフライトの乗客の一人として搭乗できたことを実感できる、いい思い出となりました!
ラストフライトと書かれたポップも登場し、皆さん写真を撮って楽しみました・・!
キャプテンアナウンスも限定Ver
続いて、今回のフライトのキャプテンからのアナウンスがありました。もちろんラストフライト限定Verです。
2013年12月20日から、ラストフライトの2019年10月26日まで述べ2,137日、約1,130万人に利用されてきたバニラエアの中でも「東京ー台北」路線は一番人気の路線で1日4便、就航当初から230万人の方々に利用されてきたそうです。
通常の巡航高度や到着地の天候などに加えて、これまでのフライトのことを振り返った限定Verのキャプテンアナウンスはとても感慨深いものがありました。
機内食・ドリンクは有料
続いて、機内食・ドリンクの提供がスタートとなりました。
バニラエアはLCCということで、機内食やドリンク類は有料です。
ソフトドリンク200円、アルコール400円となっているので市販価格よりも高めの設定となっていました。フードについても同様なので、事前にお弁当を買って機内で食べている方も多かったです!
アルコールについては持ち込み品の飲食不可となっているようでした。
そして今回のラストフライトでは、機内販売で一番人気となっていたクリームパンが限定メニューとなり、クリーム2倍のジャンボクリームパンとして購入可能だったのですが・・・・残念ながらいち早く機内食のカートが回ってくる最前方・最後方のお客様で即完売に・・・。残念。
皆さん何かしら購入をされていたのと写真撮影などのコンテンツがあった影響で、残念ながら最後までサービスは終わらず、あっという間のフライトはそのまま着陸態勢へと入っていくのでした・・・!
成田空港到着の定刻は18:15ということで、夕焼け空と夕日に染まる機体が綺麗でした・・・!
オープンスポットへの沖止め。最後にお出迎えのビックサプライズ!
ラストフライトとなったJW106便では着陸前、ラストフライトならではの客室乗務員全員からの挨拶があり、順調なフライトで東京(成田空港)に定刻で到着をしました。
時々、言葉を詰まらせながら話す様子は涙もの・・・。以前、バニラエアに勤めていて今回は乗客としてラストフライトを迎えたという近くに座っていた方は涙を流しながら最後のアナウンスを聞き入っていました。
感動。
オープンスポットの駐機場が遠くに見えてくると、ここで最後のビックサプライズが・・・。
なんとスタッフの皆さん総出で、ラストフライトとなったJW106便をお出迎えしてくれています・・・!
人数の多さはもちろん、大きく皆さん手を振って迎えてくださっていたので、スポットに向かう途中の遠くからもはっきり見えました。これは凄かった。たくさん飛行機に乗ってきましたが、もちろんこんな経験は初めてです。
飛行機を降りると、今度は青と黄色のライトを持ったスタッフの皆さん総出で送迎バスへの花道が出来上がっているではありませんか・・・・!
これには乗務をしていたCAの皆さんも涙、涙。本当に感動モノでした。
お見送りは最後の一人の乗客までエンドレスで続いていました。なかなか言葉では表現しきれない、感動がありました。
今回は沖止め(オープンスポット)だったので、最後に大きな機体「JA02VA」を近くで眺めることもでき、最高のラストフライトになりました。
バニラエア関係者の皆さん、5年10ヶ月お疲れ様でした・・・・!!!!!素敵なラストフライトありがとうございました。
まとめ
JW106便「台北(桃園)ー東京(成田)」、バニラエアのラストフライト搭乗の様子をお伝えしてきました。
セレモニーなどこそありませんでしたが、ラストフライトということで特別な機内アナウンス、写真撮影、記念品の贈呈、そして航空ファンが多く詰め掛けたフライトということで、いつもと違ったフライトを楽しむことができました。
「バニラエアが2019年10月に運航終了へ」でお知らせした通り、バニラエアは当便の運航をもって終了、以後「ピーチ」として運航または路線撤退となります。
路線名 | 運航終了日 | 今後 |
成田ー函館 | 3月30日 | 廃止 |
成田ー札幌 | 8月31日 | 9月1日からPeach運航 |
成田ー奄美 | 8月31日 | 10月1日からPeach運航 |
成田ー那覇 | 5月31日 | 6月1日からPeach運航 |
成田ー石垣 | 9月30日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
成田ー台北 | 10月26日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
成田ー香港 | 5月31日 | 廃止 |
大阪ー台北 | 5月7日 | 6月29日からPeach運航 |
大阪ー奄美 | 5月6日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
福岡ー台北 | 10月26日 | 10月27日以降Peach運航予定※ |
沖縄ー石垣 | 5月31日 | 廃止 |
沖縄ー台北 | 5月31日 | 6月28日からPeach運航 |
※10月27日以降Peach運航予定となっている路線については、ウィンターダイヤ期間(2019年10月27日〜2020年3月28日)の間に運航予定となっています。
機内で聞こえてくる会話の中には、以前バニラエアに勤めていた方や現在も勤めている方など社内関係者もプライベートで乗りに来ている様子が見られ、それだけ関係者からも愛されていた航空会社だったんだなということが良く分かりました。
僕個人としては飛行機が好きな人間として悲しさも感じつつ、また新たなLCC・航空会社の誕生や新規路線の就航など航空業界にとっていいニュースが舞い込んでくることに期待して、この記事を締めたいと思います。
全てのバニラエアファンに幸あれ。
追記:今回同じ便でご一緒した人気Youtuberのおのださんが、素晴らしい早さで動画もアップされてるので、合わせてご紹介します!
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