ANA国内線のキャンセル料が無料になる場合もあるって本当!?
2018/12/09

ANAでは、2016年10月30日搭乗分より国内線航空券を予約する際に新しい予約のルールが適用開始となっています。
それは「予約日を含めて2日以内」に料金を支払わないと自動キャンセルになるというものです。
実際に僕も自動キャンセルになってしまいました。
関連記事:購入期限を知らずにANA航空券がキャンセルされた話
理想は予約と同時にスカイコインやクレジットカードなどで同時決済をすることですので、忘れないうちに決済してしまいましょう!と言いたいところですが、この2日前というルールを活用すると場合によっては非常に得をすることができる可能性があります。
今日は、そんなANA国内線予約の裏技的考え方をご紹介したいと思います。
Contents/目次
ANAの航空券購入の流れ
- トップページから区間と日付を入力し検索
- 空席がある便の中から最適なフライトを選択
- 名前等の必要情報を入力
- 予約完了
- 予約日を含めて2日以内に決済
ANAでは、予約日を含めて2日以内に決済をするというルールがありますので予約をした次の日までにはクレジットカードや振込等、何らかの形で代金の支払いをしなければなりません。
当記事ではANAを例に出して説明をしていますが、JALに関しても流れは同様です。
購入前後のキャンセル料について
続いて、ANA航空券購入前後のキャンセル料規定ついてまとめていきたいと思います。
どうしても旅行の計画をしていても、仕事が入ってしまったりして止むを得ずキャンセルをしなければいけないこともあるかと思います。
ANAでは、すでに代金を支払っているのか、それとも予約だけしてあってまだ代金は支払っていない状況なのかによってキャンセル料の規定が異なりますのでそれぞれまとめていきましょう。
購入後のキャンセル料に関して
まず初めに、購入後のキャンセルの規定についてみていきましょう。
ここでいう”購入後”とはANAスカイコインやクレジットカード、振込などで決済した後(航空券購入後)にキャンセルする場合を指します。この場合のキャンセル料はいくらになるのでしょうか。
これを理解するためには、まずANAではキャンセル料がかかる運賃区分とキャンセル料がかからない運賃区分があることを理解する必要があります。
キャンセル料が発生しない運賃区分
- プレミアム運賃
- プレミアム小児運賃
- プレミアム小児株主優待割引運賃
- プレミアム身体障がい者割引運賃
- プレミアム株主優待割引運賃
- 片道運賃
- 往復運賃
- ビジネスきっぷ
- シャトル往復運賃
- 身体障がい者運賃
- 株主優待割引運賃
- アイきっぷ
- 介護割引
- 小児運賃
- 小児株主優待割引運賃
これらの運賃にて購入をして、キャンセルする際に関してはキャンセル料は発生しません。
続いて、キャンセル料が発生する運賃区分は以下の通りです。
キャンセル料が発生する運賃区分
- プレミアム旅割28
- 旅割75
- 旅割55
- 旅割45
- 旅割28
- 旅割21
- 旅割X
- 乗継旅割
- プレミアム特割
- 特割1
- 特割3
- 特定便乗継割引
- 乗継特割
- いっしょにマイル割
これらの運賃区分で購入した場合はキャンセル料がかかります。
基本的に、正規料金ほどキャンセル料は不要で、割引購入運賃にはキャンセル料がかかると考えておいて問題ありません。
旅割はANAで最も安く購入できる運賃区分で非常に人気がありますが、購入後のキャンセルや変更は不可となっていて自由度が低く、キャンセル料も発生します。
ただし救済として、旅割に関しては2016年10月30日以降搭乗分から運賃規定が改定になり「購入〜出発の55日前」まではキャンセル手数料が無料になりました。
以前は旅割の場合、購入してしまった後は何日前であろうとすぐにキャンセル料が適用になっていたので利用者にとってとてもありがたい変更となります。
日数別旅割キャンセル料一覧
解約日時 | 取消手数料 |
---|---|
航空券購入後~搭乗日55日前 | 取消手数料はかかりません |
搭乗日54日前~搭乗日45日前 | 運賃の約30%相当額 |
搭乗日44日前~搭乗日28日前 | 運賃の約40%相当額 |
搭乗日27日前~搭乗日14日前 | 運賃の約50%相当額 |
搭乗日13日前~出発時刻前 | 運賃の約60%相当額 |
出発時刻以降 | 運賃額の100% ※旅客施設使用料(PFC)のみ返却 |
こちらが日数別の各種旅割料金キャンセル料の一覧になります。
2016年10月30日以降搭乗分から55日前までは取り消し手数料がかからない仕様に変更になりましたので、購入後から55日前までにおいては、旅割で購入をしていてもキャンセル料は無料です。
しかしキャンセル料発生の日数になってくると、最低でも運賃の30%はキャンセル料として徴収されてしまいますので、やはり安いが故にキャンセル料は高額です。注意しましょう。
その他のキャンセル料についての詳細はこちらの記事でもまとめています。ぜひご覧ください。
購入前のキャンセル料金に関して
続いて、購入前のキャンセル料金についてです。この項目こそが、記事タイトルにある「料金の支払い前はキャンセル料無料」を意味しています。
冒頭でも述べた通りANAでは「予約日を含めて2日以内にお金を支払う」ということをしなければ、せっかく確保しておいた航空券が自動でキャンセルされてしまいます。
また、自分の意志によってまだ料金を支払っていない実質”仮予約期間(予約をして料金を支払っていない状況)”に自らキャンセル(予約の取り消し)をすることもできます。
その場合まだ代金は未納で”購入”していないので、キャンセル料が発生することはありません。
このルールはうまく活用すると自分にとって有利に航空券の確保をすることができるということにお気づきでしょうか。
ANAでは、自分が航空券の予約をした段階(まだ代金を支払っていない状況)であったとしても他の予約者を排除して、予約者の権利を優先し、予約日を含む2日以内は座席をキープしてくれています。
この考え方は、人気路線になればなるほど効果抜群です。旅割などの安い航空券は人気路線・人気日が重なると秒単位(タッチのさ差)で航空券が売れていきます。
しかしどれだけの人気路線であったとしても、予約を取ることさえできればあとはゆっくり自分のペースで決済をしたり、座席指定をしたりと設定をしていくことができます。
決済は後回しでも大丈夫です。とにかく重要なのは予約を取ることです。
お金を支払ってしまった後であると後戻りが難しいケースもありますが、購入する前であれば自由に変更や取り消しをすることができるわけですので、まだ予定が確定していないけど可能性がある時には、とりあえず予約だけ入れておけばいいのです。
不要であれば無料でキャンセルができるし、そのまま放っておいても自動でキャンセルとなります。
予約して決済するまではいかなる料金区分であってもキャンセル料はかからないのだから、まずは希望する便・価格で予約を確保するということを念頭に置いて計画をすると非常に幅が広がるのではないでしょうか。
追記:予約して、料金の支払いを忘れてしまった場合も自動キャンセルとなり料金は発生しませんでした。
予約後〜購入前のキャンセル方法
予約後、まだ購入をしていない段階においてキャンセルをしたいという方はこちらの方法をご参考にどうぞ。
まずは席を予約してある状態でANAトップページからマイメニューから「予約確認」へ進みます。
そうすると予約一覧が表示されますので、該当便の「詳細」をクリックします。予約詳細が表示されたら「解約or変更」ボタンをクリックして便の変更や取り消しを行います。
確認画面を経て完了となれば、すぐに新しい路線や時間などで予約することができます。
旅割75が55日前まで無料でキャンセルできるようになったことと合わせて活用すると、非常に航空券がゲットしやすくなりそうですね!
ANAキャンセル規定まとめ
今日は、2016年10月30日搭乗分から適用されている新しいANAの予約システムについてまとめてきました。
料金を支払う前であれば、一時予約的なこともANAのシステムでは可能ですので最悪キャンセルすればいいやくらいの気持ちで座席を確保しておくというのも、一つの手段として頭に入れておいて良いと思います。
逆に、航空券をどうしても確保したいけど満席だ・・・なんて時には、2日ルールを考慮するとキャンセルが出やすいタイミングが見えてくると思いますのでぜひ賢くANAの航空券を確保していきましょう!
以上、Halohalo(ハロハロ)がお送りしました。ALOHA〜!
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